山頂[語句情報] » 山頂

「山頂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山頂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
方から彼の胸に向ってぶつかった。彼は目を細くして大きく呼吸をした。真夏といえども山頂に白く雪の帽子を被つているヘルナーの霊峰、そしてその山腹に残っている廃墟オル....
婦系図」より 著者:泉鏡花
と贅沢だわ。ほほほほ、家も極まったし、一人で世帯を持った時どうするのよ。」 「沢山頂きました、こんなに御厄介になっては、実に済みません……もう、徐々失礼しましょ....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
満ちる。 やや二時間もたったと思うころ、あや目も知れない闇の中から、硫黄が丘の山頂――右肩をそびやかして、左をなで肩にした――が雲の産んだ鬼子のように、空中に....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を片輪にしてしまいたがるのだ。然しながら私の所に帰って来たお前は、そんな危険な火山頂上の舞踏はしていない。お前の手は、お前の頭は、お前の職業は、いかに分業的な事....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
られているのは聖書に記された大洪水で、この際に大地はことごとく水中に没し、最高の山頂でさえ一五エルレンの水底にあったことになっている。一八七〇年代のころにこれと....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
うほど高いものではない。下から石段を登ってゆくと、ザッと百段目ぐらいを数える頃、山頂の愛宕神社の前に着くのだった。毬栗を半分に切って、ソッと東京市の上に置いたよ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
外な発見 二時間ばかり走って、装甲車は停った。 前に、ひどく高い山が見える。山頂《さんちょう》がきらきらと輝いている。 「どうするんですか。下りるんでしょう....
超人間X号」より 著者:海野十三
盲目の谷博士と、怪しい機械人間は、どんな応対をするであろうか。 この奇怪な山頂の研究所にはいりこんだ五少年は、これからどんな運命をむかえようとするか。 ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
の号令一下、まず噴射艇彗星一号が、するどい音を発して、さっと空中にとびあがった。山頂の杉林の上を一とびに越えて、朝やけの空をぐんぐん上昇して行く。十秒後には、艇....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
横になると、積り積った疲労が一時に出て、間もなく皆は泥のような熟睡に落ちました。山頂の怪 警備の人達の苦労を知らぬ気に、いくばくもなく東の空が白んできました。....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
と、特殊の民族とに限られない。又神の啓示は、未だ曾て止んだことがない。神はシナイ山頂で啓示したと同じく、現在も啓示する。しかも人類の進歩につれて、神の啓示も進歩....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
―」 婆さんは三百弗の小切手を見ると、急に愛想がよくなりました。 「こんなに沢山頂いては、反って御気の毒ですね。――そうして一体又あなたは、何を占ってくれろと....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
こなうものなら、身も魂もこの世のものとは思われぬ。右に左に、折り返し、繰り返して山頂に攀じ、零時三十五分、三角点の下につき、ほっと一息つく。標高約二千九百四十米....
西航日録」より 著者:井上円了
時寓居を発し、月をいただきて行くこと六マイル、タイガーヒル(Tigerhill)山頂に達す。ときに午前六時ごろなり。この山は直立およそ九千フィートくらいにして、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
さねて一行の安全をいのった。前途ははるかに遠い、請う自愛せよ、ただただ君が極地の山頂にのぼるように望む。聖明の天子はいまも健在である、一日も早く国旗をかの地にた....