»
岐
「岐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
《じっせんりんりがく》の講義を依頼されて、その間《あいだ》かれこれ一週間ばかり、
岐阜県《ぎふけん》下の大垣町《おおがきまち》へ滞在する事になった。元来地方有志な....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
りこ》になっています。」と答えました。食蜃人《しょくしんじん》と云うのは、昔|八
岐《やまた》の大蛇《おろち》を飼っていた、途方もない悪者なのです。
そこで木樵....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
んやりM・C・Cの煙をふかしていた。さっき米原《まいばら》を通り越したから、もう
岐阜県の境《さかい》に近づいているのに相違ない。硝子《ガラス》窓から外を見ると、....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
つつあるのでございます。――
私は感情の激昂《げっこう》に駆られて、思わず筆を
岐路《きろ》に入れたようでございます。
さて、私はその夜以来、一種の不安に襲わ....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
や》でも放課後六時半まではこんなところにいるより仕かたはなかった。確《たし》か土
岐哀果《ときあいか》氏の歌に、――間違ったならば御免なさい。――「遠く来てこの糞....
「二つの道」より 著者:有島武郎
。
三
松葉つなぎの松葉は、一つなぎずつに大きなものになっていく。最初の分
岐点から最初の交叉《こうさ》点までの二つの道は離れ合いかたも近く、程も短い。その....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
うとする現代にあっては、帰納法の根本的欠陥は往々無反省に閑却される。 さて私は
岐路に迷い込もうとしたようだ。私は再び私の当面の問題に帰って行こう。 外界の刺....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
大きいか小さいか、軽いか重いか丸いか角張っているか、卵形か円形か、あるいはまた分
岐しているか平坦であるかによって、どういうふうに物の性質の相違が起るかということ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の蹴込へ、ドンと積んで、山塞の中坂を乗下ろし、三崎|町の原を切って、水道橋から壱
岐殿坂へ、ありゃありゃと、俥夫と矢声を合わせ、切通あたりになると、社中随一のハイ....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
も、絶えず、一叢の薄雲がかかって、淑ましげに、その美を擁護するかのごとくである。
岐阜県××町、――里見稲子、二十七、と宿帳に控えたが、あえて誌すまでもない、
岐阜....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
いんでしょうか。」 「海ならあります。ここいらは叔母さん、海岸の一筋路ですから、
岐路といっては背後の山へ行くより他にはないんですが、」 「困りましたねえ。」 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
女の一|生の大事はいうまでもなく結婚でございまして、それが幸不幸、運不運の大きな
岐路となるのでございますが、私とてもその型から外れる訳にはまいりませんでした。私....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の理想的存在であって、神律の実際の行使者は、多くの天使達であること、幸と不幸との
岐れ目は、有形無形の自然律を守るか、守らぬかによりて決すること、神霊主義は正しき....
「活人形」より 著者:泉鏡花
開かれしを見て嬉しく、さてお藤をばいかにせむ。 この壇階子の中央より道は両つに
岐れたり。右に行けば北の台なるかの座敷牢に出づべきを、下枝は左の方に行きぬ。見も....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
い。今後果してドイツがこの海峡の制海権を獲得し得るや否やが決戦戦争の能否の第一分
岐点である。 昨年九月以降のロンドン猛爆の結果より見て、今日の発達した空軍でも....