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岩乗
「岩乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岩乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
提出した謎となって残されてしまった。
階段を上りきった正面には、廊下を置いて、
岩乗な防塞を施した一つの室があった。鉄柵扉の後方に数層の石段があって、その奥には....
「グーセフ」より 著者:神西清
んでもない。山のように大きな魚で背中が※魚みたいに硬いとしたら。また、世界の涯に
岩乗な石壁が立っていて、暴れ者の風達がその壁に鎖で繋いであるとしたら。……彼らが....
「原爆回想」より 著者:原民喜
神経質の父は早速その新築の家をとり壊して、今度は根底から細心の吟味を重ねて非常に
岩乗な普請にした。二階建の家だが、下の間数が多いのに、上はたった二間しかなく、遠....
「道標」より 著者:宮本百合子
いる。ここでは防寒靴のままはいれた。人々の足にあるのは働く人々がはいている粗末で
岩乗なワーレンキだった。同じような群集にまじって、伸子はいれかわりに一番おそい上....
「伸子」より 著者:宮本百合子
があったのだろう。――伸子は、母と佃との間に不快が流れているのを察した。伸子は、
岩乗《がんじょう》な、無愛想な、自分の力では押すも引くもできない崖に、左右から挾....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、トテも要心堅固に構えた部屋の感じである。
窓の無い側の壁の附け根には、やはり
岩乗な鉄の寝台が一個、入口の方向を枕にして横たえてあるが、その上の真白な寝具が、....
「三国志」より 著者:吉川英治
せていた。この者どもはもう完全に寝返って、※統の薬籠中のものになっているらしい。
岩乗絶壁のような鉄門の下に立ってこう呶鳴った。 「楊将軍、高将軍のお戻りであるぞ....