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「岩山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岩山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
みち》を急いだ。 三 鬼が島は絶海の孤島だった。が、世間の思っているように岩山ばかりだった訣《わけ》ではない。実は椰子《やし》の聳《そび》えたり、極楽鳥《....
高野聖」より 著者:泉鏡花
そこへこの石を嵌《は》めたような誂《あつらえ》。川上も下流も見えぬが、向うのあの岩山、九十九折《つづらおり》のような形、流は五尺、三尺、一間ばかりずつ上流の方が....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
して弓なりに広き湖となり 岸辺は波打ちぬ。神の定めに また谷々も広き野原も また岩山も緑茂る森も出できぬ。 神はまた天の左手の側に 二つの帯を作りまた右手に二つ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
は、マルモ探検隊長のひきいる二十五名の隊員で、九台の装甲車にのっていた。けわしい岩山を、いくたびか上ったり下りたりして、隊員の幹部にはなじみの深いトロイ谷へつい....
恐竜島」より 著者:海野十三
一そう心をおちつけてながめた。 見れば見るほど、天下の奇景《きけい》であった。岩山がうまくより集って、偉大なる巣窟《そうくつ》をつくっている。日は明るくさしこ....
超人間X号」より 著者:海野十三
そういったのは、例の五人の少年の中のひとりである戸山君だった。彼の指さす方角に岩山があって、その岩山に腰をかけて、こっちを見おろしている怪物があった。それこそ....
火星兵団」より 著者:海野十三
に、まっくらな外のありさまが、まるでひるまのように、ありありと写った。 見よ、岩山のかげから、しきりにぎょろぎょろと目を光らせている怪物がある。それも一つや二....
怪塔王」より 著者:海野十三
長はそう言って、出かけました。 新しい怪事 1 小浜兵曹長が、岩山を出て、ロケットの見える白骨島の平原の方へおりていきますと、さびしい洞窟のな....
電気鳩」より 著者:海野十三
た。あたりはまっくろな砂が、いちめんにある美しい海べですが、うしろには、けわしい岩山がそびえていて、おそろしげに見えます。 「ここはどこだろう」 高一は、たる....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
に傾く帆かげや、白衣、水紅色、水浅葱、ちらちらと波に漏れて、夫人と廉平が彳める、岩山の根の巌に近く、忘るるばかりに漕ぐ蒼空。魚あり、一尾|舷に飛んで、鱗の色、あ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
っと折れ曲って、斜めに外に出るようになって居ります。岩屋の所在地は、相当に高い、岩山の麓で、山の裾をくり抜いて造ったものでございました。入口に立って四辺を見ると....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
、入折戸を未明に出立して、路なき処を滅茶滅茶に進んで行った。谷川を徒歩わたりし、岩山をよじ登り、絶壁を命綱に縋って下り、行手の草木を伐開きなどして、その難行苦行....
母と娘」より 著者:岡本かの子
領になったこともあるそうです。今でも其の当時からの古い城が此の町の守護神のように岩山から町全体を見守って居ります。此の城の地下道はロアール河の支流の河底を深く潜....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
経立、お犬の経立は恐しきものなり。お犬とは狼のことなり。山口の村に近き二ツ石山は岩山なり、ある雨の日、小学校より帰る子どもこの山を見るに、処々の岩の上にお犬うず....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
一帯の海浜白砂雪のごとく、往々奇※その形動物に似たるものあるは奇景なり。山野に大岩山の自然に並立せるありさまは、わが笠置山に似たり。 一帯峰巒繞。 (この地一帯....