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「峻険〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

峻険の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
っている。そうしてそこは、揚子江、黄河、メーコン三大河の水源をなし、氷河と烈風と峻険《しゅんけん》と雪崩《なだれ》とが、まだ天地|開闢《かいびゃく》そのままの氷....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が“Ser-mik-suah”グリーンランド中部高原の北緯七十五度あたり、氷河と峻険と猛風雪と酷寒、広茫数百の氷河を擁する未踏地中のそのまた奥。そこに、字義どお....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
て、坦々たる大道の存在を足利時代以前に想像することは不可能であるからして、狭隘と峻険とは共にしばしば旅客の忍ばねばならぬ苦痛であったろう。また陸には覆没の憂いが....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
聴いてないからだ。絶海の孤島、といえばやはり土が要る。たいていは、大陸の中央か大峻険の奥。密林、氷河、毒瘴気の漂う魔の沼沢と――すべてが地上にあって海洋中にはな....
雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
比較にならないように思われるのである。 進むに従って両岸の景色が何となく荒涼に峻険になって来るのが感ぜられた。崖の崩れた生ま生ましい痕が現わになり渓流の中にも....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
、ガイドの朝鮮人が指呼した方角を見上げると、西側が絶壁となって谷へ陥ち込んでいる峻険な連山が望まれた。約半時間の後その頂上に一行は立った。 オッペルトには生れ....
武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
眼光の透徹なるに驚く。されど彼らの眼の鮮光は、彼らの汝を去ると共に消ゆ。 汝は峻険|崎嶇《きく》たる山径を攀《よ》じ、至高の地帯に登りて、武士の最高なる者を見....