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「川伝い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

川伝いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
忙がしいからお暇をします」 飯を食ってしまうと、二人は怱々にここを出て、新堀の川伝いに、豊海橋から永代僑の方角へぶらぶら歩いて行った。こんにちの永代橋は明治三....
単独行」より 著者:加藤文太郎
る。そこで泊る。ちょうどあの時捜索に行った人の家であったので話に花が咲く。 梓川伝いの道は馬車が通るほど広く、雪があってもときどき人が通うくらいで、今年はさほ....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
にした。 陶入道は、尚西方に遁れたが、味方の兵船は影だになく、遂に大江浦にて小川伝いに山中に入り、其辺りにて自害したと言われている。 伊加賀民部、山崎|勘解....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
いた。私は篠竹のステッキで路ばたの藪をたたきつつ、口笛まじりに、朝霧のこめた馬洗川伝いに一時間も歩くと母校の柵や、いらかがもう見え出した。 もう三年間私のいの....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
人たちと一緒に散歩に出ました。連れというのは、親戚の夫婦でございます。 三人は川伝いに、爪先あがりの狭い道をたどって行きました。町の様子はその後よほど変りまし....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
のであるが、半分は夢のような心持で唯おめおめと引き摺られて行くと、男は一里ほども川伝いにたどって行って、それから狭い河原を越えて、むこうの河岸のさびしい村に出た....