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川島
「川島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
お母さん
八歳か九歳《くさい》の時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の
川島《かわしま》は回向院《えこういん》の濡《ぬ》れ仏《ぼとけ》の石壇《いしだん》....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
何処で聞いてきたのか)帝国火薬の株はもと四円が今九円という倍加を示しているし、石
川島造船は五円が二十五円という状態になって居り、弾丸製造に使うアンチモニーは二十....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ます。日清戦争には二六新報の遠藤君が威海衛で戦死しました。日露戦争には松本日報の
川島君が沙河で戦死しました。
川島君は砲弾の破片に撃たれたのです。私もその時、小銃....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
そして、しばらくその篆刻文を瞶めていたが、やがて、
「ああ、そうでしたね。確か上
川島で死んだシャヴィエル上人は、美しい屍蝋になっていたのでした。なるほど、その腸....
「足迹」より 著者:徳田秋声
そして蠣殻町の方へ入り込んでいる。村で同姓の知合いを、神田の鍛冶町に訪ねるか、石
川島の会社の方へ出ている妻の弟を築地の家に訪ねるかした。時とすると横浜で商館の方....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、病女のために静養室を建てた事、一生の名残に「浪さん」を連れて京阪の遊をした事、
川島家からよこした葬式の生花を突っ返した事、単にこれだけが話のなかの事実であった....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
して、浜町、霊岸島、新堀から鉄砲洲に移って、百余艘の舟を焼いたがために、佃島、石
川島に燃え移り、それから深川に移り、牛島、新田にまで往った。その火は翌日の辰の刻....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
し君玉垂のをち野に過ぎぬ亦も逢はめやも 〔巻二・一九五〕 柿本人麿 この歌は、
川島皇子が薨ぜられた時、柿本人麿が泊瀬部皇女と忍坂部皇子とに献った歌である。
川島....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
人影はなく、ただ天地に露出する人の姿は日映屋上の十名程の一団のみであった。先ず石
川島に焼夷弾の雨がふり、次の編隊が真上へくる。私は足の力が抜け去ることを意識した....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
簡潔軽妙な筆を学んだ方がよい。クリスチーは私にとっても師匠なのである。 ほかに
川島郁夫という新人が、筆力も軽妙、トリックの構成も新味はないが難が少く、有望であ....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
ござります。……鈴木様、小宮山様、さあさあお過しなさりませ。おやどうなされました
川島様、お酒の一斗も召し上ったように顔を真赤にお染め遊ばして、どれお酌致しましょ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
後、終に東清鉄道沿線の南満各地を視察しつつ大連、旅順から営口を経て北京へ行った。
川島浪速と佐々木照山・提調時代の生活・衝突帰朝 北京へ行った目的は極東の舞台の....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
二葉亭の頭は活きた舞台に立つには余りに繊細|煩瑣に過ぎていた。北京に放浪して親友
川島浪速の片腕となって亜細亜の経綸を策した時代は恐らく一生の中の得意の絶頂であっ....
「四つの都」より 著者:織田作之助
『四つの都』の起案より脱稿まで 『四つの都』は
川島雄三氏の第一回演出作品であるが、同時に私にとっても第一回シナリオである。更に....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
た青い顔に憂慮と不安のいろが漂い、神経質らしい太い眉を深く寄せている。紹介状には
川島浪子とだけ書いてあって、人妻か未亡人か、どういう身分の婦人であるかがまるでわ....