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川流れ
「川流れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川流れの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」より 著者:山中貞雄
おふみに、 T「土左衛門は船頭だったよ」 と言う。右門が微笑んで、 T「河童の
川流れか」 T「へッ」 と伝六。右門が、 T「水の上でおまんま喰ってる船頭が」....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
旦那は……」 「旦那も寝ていますよ」 お徳はびっくりした。鯉を釣りあげ損じて、
川流れになった筈の為さんが無事に寝ているというのは案外であった。ほんとうに寝てい....
「運命」より 著者:幸田露伴
心腹なり。 大業 計 已に成りて、 勲名 簡牘に照る。 身|退いて 即ち長往し、
川流れて 去つて復ること無し。 住城 百年の後、 鬱々たり 盧溝の北。 松楸 烟....
「キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
やはり龍代の見込みが百パーセントに的中していたのかも知れませんが、元来、風来坊の
川流れであった私が、それから後というものは、龍代にも負けないくらい性格の一変ぶり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
での間にも、二度と出くわすべき性質のものではありません。 しかし、小さいながら
川流れが二筋に分れて、どうしてもそれよりは進めないところに来ました。 進めない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ならない理窟になる――それでは、知らぬ面《かお》の半兵衛とか、来たり喜之助とか、
川流れの土左衛門とかいうものに対しては、どうです――という奇問に対しても、先生は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
岩の上に立っていると、その時川で遽《にわ》かに人の罵《ののし》る声がします。 「
川流れだあ」 この声で米友が思わず飛び上って、例の地団太《じだんだ》を踏みまし....
「競漕」より 著者:久米正雄
うな隅田川の河童がいるんですから、万事この人に任かせておくといいです」 「河童が
川流れをするようなことはあるまいね」と久野は自身で、警句のつもりで言った。 「君....
「人格の養成」より 著者:新渡戸稲造
の事は此処だなと思う。平生から大概な人はそれをやらないから、瓢箪《ひょうたん》の
川流れみたようになッてしまう。此処だなということを十分に一つ思ッて、かねがね学校....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
嘘く、長き石鼻も
おなじさまに走り過ぐ。
石を繞り、草を穿ちて、
広き川、狭き
川流れ落つ。
聞ゆるは戦か。歌か。
天にある心地せし日の
優しき恋の歎の声か。
....