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川路
「川路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
には蕃書取調所の教育を任せる。そういう類のことはほとんど数えきれない。松平河内、
川路左衛門、大久保右近、水野筑後、その他の長老でも同輩でも、いやしくも国事に尽く....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
記、福岡警察署より津川警部、長谷川警察医外一名、又、大学側からは若林学部長を初め
川路、安楽、太田、西久保の諸教授、田中書記等が現場に駆け付けたが、検案の結果同博....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ば読者の側から反対に受け取られる。たとえば僕が、自由詩に於ける韻律観念を排斥し、
川路|柳虹《りゅうこう》君等の形式論者に反対する時、読者の方ではこれを解して、僕....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
永井|玄蕃《げんば》も、水野|痴雲《ちうん》も、向山黄村《むこうやまこうそん》、
川路聖謨《かわじせいぼ》、その他誰々、当時天下の人物としても恥かしい人物ではない....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
う風な質問である。回答者の、ポスター・バリューのある似顔が程よく入れられていて、
川路龍子、獅子文六、小野佐世男その他にまじって三笠宮崇仁親王という公式の名で、回....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
では、隣家の裏口の洗濯の音が、教室内にまで遠慮なく飛びこんで来るのがある。また四
川路あたりには、街路の壁に立てかけた掛枠に草双紙類がずらりと並んでる周囲に、子供....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
多くの門弟を取り立てたが、中に二人の弟子が有って出藍の誉を謳われた。即ち、一人は
川路聖謨、もう一人は佐久間象山であった。象山の弟子に吉田松陰があり、松陰の弟子に....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
げたこともあり、後年|冤によってしりぞけられたが忽ち許されて大目附に任じ、さらに
川路聖謨と共に長崎に行って魯使と会し通商問題で談判をしたり、四角八面に切って廻し....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
からでもあろうが、どの家もみんな、地平に食い付いているように見えた。信州伊那の郡
川路の郷なのである。西南へ下れば天龍峡となり、東北へ行けば、金森山と卯月山との大....
「日記」より 著者:宮本百合子
いつか見えなくなる。 ○「南路」を書く。 十一月三十日(水曜)晴 暖 「南路」
川路柳虹氏来訪、五日まででよろしいとの話。 十二月一日(木曜) 「南路」 十二月....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
た。静かな航海であった。昼食はそれでも船の中で終えて、それから上陸すると上海北四
川路にある新亜細亜ホテルに落着いた。それから皆と一緒に上海の街を自動車でみてまわ....
「花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
れたりしちゃ僕いやだぜ」 「へいちゃらよ、こう見えても江戸ッ子よ、松竹少女歌劇の
川路龍子や小月冴子のお小姓姿で刀をぬくとこも見たことあるわよ」 「S・K・Dのよ....
「空罎」より 著者:服部之総
」 というのだ。その実際については、蘇峯《そほう》氏の『近世日本国民史』から、
川路《かわじ》(聖謨《としあきら》)の日記を借りてこよう。 「廿三日(安政元年....
「上海」より 著者:横光利一
ああ、あの娘、あの娘は駄目なの。あなたはまだあの娘の出ている所も御存知ないの。四
川路の十三番八号の皆川よ。」 「出てると仰言ると、つまり、出るべき所へですか。」....
「山の人生」より 著者:柳田国男
いうことに気がついた。石黒忠篤君がかつて誰からか聴いて話されたのは、幕末の名士|
川路左衛門尉、或る年公命を帯びて木曾に入り、山小屋にとまっていると、月明らかなる....