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「州兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

州兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
川中島合戦」より 著者:菊池寛
ろうと急ぐや、越の殿軍甘粕近江守は川辺の葦間から一斉に鉄砲の雨をあびせたので、甲州兵悩まされながら、川の上下、思い思いに雨の宮の渡猫ヶ瀬等から川を渡り北進した。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
東久世、壬生、四条、錦小路、沢の七卿はすでに難を方広寺に避け、明日は七百余人の長州兵と共に山口方面へ向けて退却するとのうわさがある。」 こういう意味の手紙が京....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
備前藩の兵が大挙してやって来たのだと誤り認めて、まさに発砲するばかりになった。長州兵がそうでないと告げても、外人は信じない。長州兵の中には怒って外人の無礼を懲ら....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
するものは続きに続いた。近衛兵はほとんど瓦解し、三藩の兵のうちで動かないものは長州兵のみであった。明治七年一月には、ついに征韓派たる高知県士族|武市熊吉以下八人....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
人で、恩恵を施していたものである。 かくてその年も明《あけ》たが、彼の京都で長州兵が禁門に発砲したことがあったり、その前後も藩主や世子は京都江戸へ奔走されてい....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
た。 「この所一つあれば、十人で千人の敵へ当たる事ができる。蛤御門の戦の時に、長州兵が、三尺の木戸一つに支えられて、小半時入れなかった」 近藤は、この関所で、....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
で馬鹿にされていた。私が奉天北京間の一等寝台券二枚を求めると、その一人分の室は満州兵のために横領され、我々両人はその一夜を寝ずに過ごさねばならなかった。もっとも....
胎内」より 著者:三好十郎
いる)そうか、ヒヒ! それは、おどろいたろう。ヘヘ! 佐山 ホントですよ。その徐州兵長――高田という人でしたけど、徐州一番乗りばっかりいうもんで、みんなそういっ....
三国志」より 著者:吉川英治
の葉の如く蹴ちらされ、怒濤の如く一隊は小沛に侵入し、そのほか、各処の先鋒戦で、徐州兵はことごとく潰滅され、刻々、敗兵が城下に満ちた。 呂布は事態の悪化に、あわ....
三国志」より 著者:吉川英治
い」 「もとより捨ておかれません」 「まず、そちの賢策を聞こう」 「由来、西涼の州兵は、猛気さかんです。軽々しくは当れません。玄徳もまた徐州の要地をしめ、下※、....
三国志」より 著者:吉川英治
軍は討たれ討たれ後へ退く。 「時は、今ぞ」 張任は、ついに陣前へあらわれた。荊州兵を根絶する日、このときをおいて他日なしと、みずから指揮し、みずから戦い、金雁....
三国志」より 著者:吉川英治
っていた。傷病者は殖え、脱走者は絶えない。夜に入ると、古城の外から呉の陣にある荊州兵が、 「邱よ、出てこい」 「李よ。李よ。逃げてこい」 などと声をひそめて呼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
うる現象であったろう。 ほかの書にはないが「興福寺|略年代」には、このときの奥州兵は、奈良ではじつに手当り次第な掠奪をおこなって、まるで野の子供みたいな野蛮性....