巡覧[語句情報] » 巡覧

「巡覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巡覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
だった。 「え、とんでもない。仕事は、たいへんに進捗して居ります。ちと、こっちを巡覧していただきましょう」 油学士は、猿が飴玉を口に入れたように頬をふくらませ....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
のである。 ――さて、毛越寺では、運慶の作と称うる仁王尊をはじめ、数ある国宝を巡覧せしめる。 「御参詣の方にな、お触らせ申しはいたさんのじゃが、御信心かに見受....
細木香以」より 著者:森鴎外
である。しかし香以の豪遊は未だ衰えなかった。 香以はこの年江の島、鎌倉、金沢を巡覧した。同行したものは為山、等栽、永機、竺仙等であった。小倉是阿弥の茶室の張交....
ヴェルダン」より 著者:野上豊一郎
った。 三 私たちは町の見物をざっとすませると、また車に乗って戦跡巡覧に出かけた。 町の北端でラ・ムューズを横断して少し行くとスーヴィルの村であ....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ずにはおられなかった。 イバンスは、敵襲のばあいの防備をするために、洞の内外を巡覧した。洞はニュージーランド川に面し、平和湖の浜を左にひかえている。窓は矢間の....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
あった。 いよいよ、聖上行幸に相成りましたので、幹部の人たちは御迎えを致し、御巡覧の間我々|平の審査員は休憩室の方へ追い出され、静粛にしておりました。 する....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
身の日本画画家I氏の案内で僕達夫妻は旅順へ行き、東鶏冠山その他の日露戦争の戦跡を巡覧したり、満日旅順支社長の海旋風氏は探偵小説家として曾て有名な人であり将来一層....
小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
又種々の反対説があって、播磨鑑には小刑部明神は女神にあらずと云っている。播磨名所巡覧図会には「正一位小刑部大明神は姫路城内の本丸に鎮座、祭神二座、深秘の神とす。....
松園女史の思い出」より 著者:金子薫園
それは大正二年四、五月の交である。私は京都に遊んで、ひらぎ屋に泊って洛中洛外を巡覧した。御池通の松園女史を訪ねて女史に初めて逢ったのは、この時であった。私の来....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
山の労を慰せられた。ここにおいて同勢約三十名、石原社司の嚮導で周ねく山中の遺蹟を巡覧した。西原君の発見以来有志家の登山もあり、石原社司の調査もあって、かねて知ら....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
三井支店を尋問す。これより独行して公園(ハイドパーク)、博物館、ローマ教|本山を巡覧す。博物館は壮大にして、かつこの種の建築としては、豪州最古のものなりという。....