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工兵
「工兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
工兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
の子の田宮《たみや》は陸軍大尉、小間物《こまもの》屋の子の小栗《おぐり》はただの
工兵《こうへい》、堀川保吉《ほりかわやすきち》は地雷火《じらいか》である。地雷火....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
答えうる者は彼らのなかに一人もありませんでした。しかるにここに彼らのなかに一人の
工兵士官がありました。彼の名をダルガス(Enrico Mylius Dalgas....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ぷりはございますですが」 「四時間では、指揮をするだけでも、大変だぜ」 「松戸の
工兵学校は、もう仕事を終えている頃ですから、直ぐ応援して貰ってはどうです」 「工....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
不発弾がおち、電車は大橋→渋谷間が五、六日止まり、その間歩かせられた。 最後に
工兵隊が出て、爆発させたが、そのときの
工兵隊はがけ下を覗くためにこんなものを用い....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
劫霽れようとも思われない毒の羽虫の雲を除くには、恐らくガスマスクをつけ防虫完備の
工兵が、優に一師団をもってしても数年はかかろうかと思われます。 これが飛行家の....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
ける官軍の編成は、旅団が単位であるが、一個旅団は二個連隊、四個大隊であり、之に砲
工兵各々一小隊が加って、総員三千余人だった。最初野津少将の第一旅団、三好少将の第....
「写生紀行」より 著者:寺田寅彦
ら見るとどうもシナではなくて朝鮮から来た人たちらしく思われた。 玉川の川原では
工兵が架橋演習をやっていた。あまりきらきらする河原には私の捜すような画題はなかっ....
「Liber Studiorum」より 著者:寺田寅彦
一 震災後復興の第一歩として行なわれた浅草凌雲閣の爆破を見物に行った。
工兵が数人かかって塔のねもとにコツコツ穴をうがっていた。その穴に爆薬を仕掛けて一....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
があって、それからというものは敵の陣地や砲台が、どんどん落ちるようになった。わが
工兵隊のお手柄だ」 「はあ、なるほど。昔の兵隊さんは、えらいことをやったものです....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
の歩兵|聯隊にくわえて、騎兵、重砲兵、鉄道等の各聯隊、飛行隊の外、ほとんど全国の
工兵大隊とで、総員五万一千、馬匹一万頭。それが全警備区に配分されて、配給や救護や....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
のだ。 が、それとは関係なしに、ルウマニアでは汽車が雪の下に寝ころんで、旅客は
工兵隊が風俗博物館から応急に借用して来て雪中に立てた亜刺比亜煙管を通して外部の家....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
情にはおどろいてしまったよ」 「しかし君はヘルマンをどう思う」と、客の一人が若い
工兵士官を指さしながら言った。「この先生は生まれてから、かつて一枚の骨牌札も手に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ムカンの化け物のようなこの機雷を見た。それはその年かその前年ごろ新潟の浜へ漂着し
工兵が処理したものであったが、すでに当時から裏日本の諸方の浜ではこの機雷に悩んで....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
校出の機械屋であったが、あの全欧洲の男性を人殺し機械にした欧洲大戦の際、英国陸軍
工兵中尉として、生れた許りのアグネスに頬ずりして、白耳義の戦線へ出征して行った。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
剣なる準備に対抗する迫力を欠いていたのである。 ドイツ軍は空軍と戦車、それに歩
工兵の密接なる協力に依って築城の中間地を突破する方式に出て、フランス軍の意表に出....