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左党
「左党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
左党の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
たに国民党中央政府の設置が提議され、俺はその委員に名を連ねたのだ。国民政府に於て
左党の政策の欠如が右党に幸して、彼等は尨大《ぼうだい》な小ブルジョワを党に獲得し....
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
たヴンデルバンドの『十九世紀独逸思想史』という書を瞥見したが、その中でもヘエゲル
左党の一人によって書かれた「奇異なる」一個の著作として辛うじてその存在を認められ....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
あげて、その弁証法的な方法を発展させようとする若い哲学者の一団があった。ヘーゲル
左党と呼ばれたこの一団は、ドクトル・クラブを組織していて、十九歳のマルクスはこの....
「沈黙の塔」より 著者:森鴎外
る。 芸術を危険だとすれば、学問は一層危険だとすべきである。Hegel 派の極
左党で、無政府主義を跡継ぎに持っている Max Stirner の鋭利な論法に、....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
料理でありながら、その中はわりに静かである。ここにはまた紹興老酒の高級品があり、
左党の喜ぶところであるが、それでいて喧騒な人声は少い。 * 輔仁大....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
行人は種々のことを言ったが、中にも次のような言葉があった。
「所有権をうち倒せ!
左党の反対は卑劣にして不信実である。口実を得ようと欲する時に
左党は革命を説く。攻....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
のない労働や貧窮に蹂みにじられないひまのある民衆を。有らゆる迷信や、右党若しくは
左党の狂信に惑わされない民衆を。自分の主人たる、そして、目下行われつつある闘争の....
「ビール会社征伐」より 著者:夢野久作
毎度、酒のお話で申訳ないが、今思い出しても腹の皮がピクピクして来る
左党の傑作として記録して置く必要があると思う。 九州福岡の民政系新聞、九州日報....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
前に差し出して帰って行った。門外に見張っていた部下から翌朝になって前夜の男は独立
左党の領袖ランジュルー代議士で生活困難家族多数という報告が来た。 三日後に前大....
「甘話休題」より 著者:古川緑波
のの話をしよう。今両刀使いの話の出たついでに、そこから始める。 僕は、いわゆる
左党の人が、甘いものは一切やらないというのが、何《ど》うも判らない。 然し、ま....