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巨体
「巨体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
二つ三つ過ぎたと思われるオトー・ポントスはニコやかに揉み手をしながら、六尺に近い
巨体をちょっと屈めて挨拶をした。 「君が主人かネ」と検事はすこし駭きの色を示しな....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はB24の改良型で、長距離偵察用として試験製作中のものだという。とにかく、銀色の
巨体に、四つの発動機をつけ、少なくとも三百ノットの速力で高々度を飛んで行く敵機で....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ー号だ」 と博士がおどろきの声をあげた。 まっくらな大深海の底に、メリー号の
巨体がしずかにおかれてある。どこから来るのか、数条のまっ白い光線が船腹にあたって....
「地球盗難」より 著者:海野十三
と、かの怪虫は遂に樹からブランと宙吊りとなり、そして次の一撃で幹を離れると、黒い
巨体がパッと下の草叢の中に落ちていった。 「ほら、落ちた……」 武夫が呶鳴ると....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
げしい叱り声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の
巨体が、長袖から愛用の毒棒をつきだしている。 「うッ!」博士は青くなって、さっと....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
いたっては十億キロメートルを越すだろうとさえいわれる。 うつくしい流線形をした
巨体。後部には、軸に平行に十六本の噴気管がうしろへ向かって開いている。 頭部の....
「恐竜島」より 著者:海野十三
くようなさけび声をあげるし、恐竜もまただしぬけのしょうとつにびっくりしたと見え、
巨体をゆすると、ざんぶりと海水の中へ身を投げた。そのあたりが、きらきらと、まぶし....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
た。それはちょうど盲人が、体の大きな象の尻尾だけに触れたくらいのものだった。象の
巨体に触れるためには、まだまだ勉強もしなければならず、新しい機会をつかむことも必....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、ぶるぶるとふるえながらも、目を皿のように大きくして、そのうす桃色に光る爆弾様の
巨体をじっと見つめていた。
すると、いた、いた。
その爆弾様のものの上に、な....
「火薬船」より 著者:海野十三
う」 船長ノルマンは、有名な強力だったから、巨人ハルクのうでをかたにかけ、彼の
巨体を、ひきずるようにして、どんどん埠頭の方へいそいだ。 やがて二人が近よった....
「怪塔王」より 著者:海野十三
まりのような黒煙の上部をつきやぶり、さっと天に向けてとびだした砲弾の化物のような
巨体! 「ああ、怪塔ロケットが、あんなところからとびだした」 「うむ、怪塔ロケッ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
とりでどんどん走りだした。 これを見た大辻は、大あわてで、そのあとから不恰好な
巨体をゆるがせて、正太についてくる。正太は一生けんめいだ。ものもいわないで、ひた....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
一回だけ艇はゆれただけでじつに見事な着陸ぶりであった。 噴行艇は、笑いの海に、
巨体をよこたえたのであった。 上陸第一歩 笑いの海に着陸すると、艇員たち....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
いっているところへ、格納庫の中で手入れをしていた空魔艦が、出発のためにしずしずと
巨体を氷上にあらわした。そして例の十四五人の怪人たちが、チンセイと丁坊の待ってい....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ーんと大きな物音がして、酒壜もろとも卓子をひっくりかえしてしまったのはジャックの
巨体だった。まるで爆撃機のプロペラーが廻ったように、もんどりうって、その卓子の上....