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巨匠
「巨匠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨匠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の知識は多分デモクリトスから得たものらしい。このように、ギリシアの哲学ことにかの
巨匠デモクリトスの哲学を賛美していた美なるものの愛好者中には、ポセイドニオスの弟....
「食魔」より 著者:岡本かの子
に、躊躇なく感得されるものがあった。檜垣の主人が持ち帰ったのは主にフランス近代の
巨匠のものだったが、本能を許し、官能を許し、享受を許し、肉情さえ許したもののある....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
ない。しかし、親のピサロには、どうあっても同感出来ない。印象画派生き残りの唯一の
巨匠で、現在官展の元老であるピサロは貧乏ではあるまい。十分こどもに学資を与えられ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
靡けば月も射す。いで、紺青の波を蹈んで、水天の間に糸のごとき大島山に飛ばんず姿。
巨匠が鑿を施した、青銅の獅子の俤あり。その美しき花の衣は、彼が威霊を称えたる牡丹....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
つること、矢叫びに相斉しい。名を知らぬものまで、白く咲いて楚々とした花には騒ぐ。
巨匠にして、超人と称えらるる、ある洋画家が、わが、名によって、お誓をひき寄せ、銑....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
は彼に以前のような仕事に対する熱情を喚起させようというので、彼を連れ出して、他の
巨匠の作品を見せたりしたが、依然として無関心なるアウレリウスは微笑みながら口をつ....
「久野女史をいたむ」より 著者:兼常清佐
ウエルが久野女史の『月光曲』を聞いて大に賞賛したという事を読んだ。もちろんこの老
巨匠は女史の天才と素質に対してあらゆる褒辞を惜まなかったであろう。しかし女史の『....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
う話しかけた、境辻三の先師は、わざと大切な名を秘そう。人の知った、大作家、文界の
巨匠である。 ……で、この歌人さんとは、一年前、結婚をしたのでしたが、お媒酌人....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
の職人の家から、直槙は志を立てて、年紀十五六の時上京した。 彫刻家にして近代の
巨匠、千駄木の大師匠と呼ばれた、雲原明流氏の内弟子になり、いわゆるけずり小僧から....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
流心であるが、小ならしめたのもまた風流心であった。 椿岳を応挙とか探幽とかいう
巨匠と比較して芸術史上の位置を定めるは無用である。椿岳は画人として応挙や探幽と光....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
は鴎外の本領ではない。劇作家または小説家としては縦令第二流を下らないでも第一流の
巨匠でなかった事を肯て直言する。何事にも率先して立派なお手本を見せてくれた開拓者....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
―この輝きは精神の、明澄でしかも痛切な瑜珈のようなものである。」 ドイツ音楽の
巨匠たちに相通じる最も大きい特徴は、内部の動きが音楽のかたちで現わされる点にある....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
とが芸術における目標であることは生活全体におけると同様であります。われわれが昔の
巨匠たちほどに確乎としてはいないにしても、しかし少なくとも文明の洗練は私たちの視....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
。 これは第一の段階であり、盲目的獲得の獲物である。第二は、われわれを獲得する
巨匠を発見すること、われわれの裡にはいり込んで来た力を発見すること、これである。....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
なすことができる。(一八一六年) * 「遺憾ながら世の凡庸な者たちは
巨匠の作品の真の美を理解せずにその欠点を模倣する。ミケランジェロが絵画に、シェイ....