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巨弾
「巨弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
義に崩壊の徴《しるし》があらわれたことであった。何もののために――プロレタリアの
巨弾によってであろうか? ところが、アメリカにおけるプロレタリア自身、パニックの....
「号外」より 著者:国木田独歩
甲板に達せるをもって、やむを得ずボートにおり、本船を離れ敵弾の下を退却せる際、一
巨弾中佐の頭部をうち、中佐の体は一片の肉塊を艇内に残して海中に墜落したるものなり....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ングン仰角を上げて行った。 弾薬庫は開かれ、砲塔の内部には、水兵の背丈ほどある
巨弾が、あとからあとへと、ギッシリ鼻面を並べた。 カタパルトの上には、攻撃機が....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
一向に有力なのが集らない。事件は全く迷宮に入ってしまった。警視庁は連日新聞記事の
巨弾を喰って不機嫌の度を深めていった。その際に本庁の強力犯の二刑事が、はるばる横....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
こし弱り目を見せたところを見てとった記者団は、そこで課長の心臓をつくような質問の
巨弾を放ったのだった。 「三年ほど前、大胆不敵な強盗殺人を連発して天下のお尋ね者....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
べき所、彼は前記の閲覧願の外に、押収の書信数通の返還を乞うと共に、神戸牧師に宛て
巨弾を一発放った。 「前略、僕は破壊主義の男ではない。トコギリ庄司の不正をさらけ....
「天狗」より 著者:太宰治
、まずどうにか長き脇指の仕末がついて、ほっとした途端に、去来先生、またまた第三の
巨弾を放った。曰く、 道心のおこりは花のつぼむ時 立派なものだ。もっとも....
「火星兵団」より 著者:海野十三
げてとけ出した様子である。
「そら、もっと撃て!」
突撃隊は元気づいて、さらに
巨弾の雨を二隻の偵察艇に集めた。
「もういけない。非常信号を丸木兵団長に!」
....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
さあ、これから御案内しますよ」 と、リット少将は椅子から立ちあがった。 この
巨弾は、少将の思ったとおり、ハバノフ氏の好奇心をたいへんうごかした。 「ああ、昨....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た異性を買いに行くことを約束している。 さすがの神尾も、子供たちから続けざまの
巨弾を三発まで浴せられて、のけ反《ぞ》っているのを見向きもしない子供たちは、 ....