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巨星
「巨星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨星の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、計算の結果では、多分太陽の五万倍もあるだろうと言われるくらいである。このような
巨星が二つあって、それがアルクトゥルスと同様に大きな速度で相互に衝突したとしたら....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
脳溢血にて倒れ翌十日午前九時死去す、断腸痛惜の至りなり、花を咲かす一歩手前にて、
巨星の急逝は痛恨の次第なり。 雪折れの音凄じや大桜 享年四十六歳。 新探....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
戸を張り合って来た時、翁の如き一代の巨匠が中央に乗出していたならば、当時の能界の
巨星と相並んで声威を天下に張る事が容易であったかも知れぬ。しかも翁はそのような栄....
「文学の大衆化論について」より 著者:宮本百合子
界で歴史的に有名な或る会社の現実を、芸術に描こうと発意し、日本の実業家列伝中でも
巨星であるその会社の創始者のやりかたなどを定型的資本家の観念で考えていた。創作の....
「乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
四十年来の暑さだ、と、中央気象台では発表した。四十年に一度の暑さの中を政界の
巨星連が右往左往した。 スペインや、イタリーでは、ナポレオンの方を向いて、政界....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
で、二十四五歳の貧乏書生たる我輩は、本郷座附の茶屋「つち屋」の二階でこれ等新派の
巨星と楼上楼下に集まる新派精鋭の門下の中へ引き据えられたのだ、当時の我輩の貧乏さ....
「甲賀三郎『琥珀のパイプ』序」より 著者:平林初之輔
ならぬ条件ではなかろうか? とりわけ、本書の作者は、探偵小説界における本格派の
巨星として一般から期待されている人であるだけ、処女作「琥珀のパイプ」から、最近の....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ては先駆者であった。プーシキンやゴンチャローフやドストエフスキーや露西亜の近代の
巨星の名什を耽読したのが四十年前で、ツルゲーネフの断章を初めて日本に翻訳紹介した....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
きた。 氏家孫四郎は、新陰流をつかい彼が赴任して来るまでの、師範役であったが、
巨星巌流のひかりに孫四郎の存在は、いつか有るか無きかになってしまった。 小次郎....
「三国志」より 著者:吉川英治
ていた。 孫堅、その時、年三十七歳。 初平三年の辛未、十一月七日の夜だった。
巨星は果たして地に墜ちたのだ。夜もすがら万梢悲々と霜風にふるえて、濃き血のにおい....