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巨魁
「巨魁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨魁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
れ以上に長く辛かった。一分が十分にも三十分にも思えるのだった。四晩の辛労に肝腎の
巨魁を捕える事は出来なかったが、確にその片割れと思える男を取押える事が出来るので....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
張慶勝)が征討総督として出馬したおりに、長州方でも御隠居の捌きに服し、京都包囲の
巨魁たる益田、国司、福原|三太夫の首級を差し出し、参謀|宍戸左馬助以下を萩城に斬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
歎願をするほかはないと、久坂玄瑞《くさかげんずい》、来島又兵衛、入江九一の面々が
巨魁《きょかい》で、国老の福原越後を押立てて、およそ四百人の総勢で周防《すおう》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うである。 この左の眼のつぶれた人は、十津川天誅組《とつがわてんちゅうぐみ》の
巨魁《きょかい》松本|奎堂《けいどう》であったことが後に知れる。 ....
「火薬船」より 著者:海野十三
んで、お前から上陸命令をつたえろ」 「よろしゅうございます」 こうして、二人の
巨魁は、ノーマ号に残っていることになった。 一方、竹見は、サイゴンの町に急ぐと....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
長の背後にある大物に潜むものだと見て、俸給の安い弱い教員をいじめながら、こうして
巨魁を見遁す処の、警視庁のやり口に不満の意を表している。何も之は、府庁自身の内部....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
のであろう? 古い当時の記録を見ると、次のようなことが記されてある。 「慶安の
巨魁由井正雪の孫、幕府に怨恨を含む所あり、市中に出でて婦女子を害す。追窮されて遊....
「俊寛」より 著者:倉田百三
。成親殿はどうされたやら。 成経 父のことを思うのはわしの地獄です。清盛は謀叛の
巨魁として父をもっとも憎んでいました。清盛が父を捕えていかに復讐的に侮辱したか。....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
郷妻恋坂の坂の上に軍学の道場を構えている柴田三郎兵衛の宅へ押し寄せた。 彼等の
巨魁由井正雪は、既に駿府へ発した後で、牛込榎町の留守宅には佐原重兵衛が籠もってい....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
せぬはずなり、彼はすでに死して首をガックリ垂れおるにて、その服装より見れば海賊の
巨魁ならん、剣を甲板上に投げ棄て、大檣にその身を厳しく縛りつけいたり、実に合点の....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
なった。 古木天を侵して日|已に沈む 天下の英雄寧ろ幾人ぞ 此の閣何人か是れ主人
巨魁来
巨魁来
巨魁来 北京を振り出しに、この詩は、田舎へまでも拡がった。中華民国....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
元のところへ引返してきた。名越は
(益満のいった通り、お喜びにならぬわい。敵党の
巨魁《きょかい》にしても、調所は、偉物は偉物なのだから――)
と、思って、後方....
「妖怪学」より 著者:井上円了
り、物心の二大臣をこの世界にくだし、千万無量の諸象を支配せしむ。これ、真に妖怪の
巨魁にして、我人の究め尽くさざるを得ざるものなり。これを究めざる間は、決して世に....
「迷信解」より 著者:井上円了
ばかりでなく、実際に狐狸の怪事の起こるを見ることができる。ゆえに、狐狸は妖怪中の
巨魁とみてよろしい。されどその妖怪は、日本固有のものにあらずして、シナより輸入し....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
刻審問に付すべきことを命令した。 百人に近い人物が監禁された。枢密院はただちに
巨魁らの取調べにはいった。たちどころに、過去十八カ月に渡る陰謀の全貌が、スコット....