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「巫子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巫子の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
な、見るのも凄じいあなた様と、同じ方でいらっしゃろうとは、あの打伏《うちふし》の巫子《みこ》に聞いて見ても、わからないのに相違ございません。」 こう平太夫《へ....
」より 著者:芥川竜之介
》無理はございません。 「死んだおふくろと申すのは、もと白朱社《はくしゅしゃ》の巫子《みこ》で、一しきりは大そう流行《はや》ったものでございますが、狐《きつね》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女であった。その人柄や身装《みなり》によって察すれば、彼女もおころと同様に市子か巫子《みこ》のたぐいであるらしかった。 店の框《かまち》に腰をかけながら、半七....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、半七は小膝を立てながら云った。「おめえばかりじゃあねえ。そこにいる行者様もその巫子も、みんな一緒に出てくれ」 「どうしても出ろと云われるか」と、式部は少し身が....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
……松崎は実は、うら少い娘の余り果敢なさに、亀井戸|詣の帰途、その界隈に、名誉の巫子を尋ねて、そのくちよせを聞いたのであった……霊の来った状は秘密だから言うまい....
南地心中」より 著者:泉鏡花
を放って、板戸も松の絵の影に、雲白く梢を繞る松林に日の射す中に、一列に並居る時、巫子するすると立出でて、美女の面一人ごとに、式の白粉を施し、紅をさし、墨もて黛を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
き言葉に尽し難い調子がこもっていて、古代のエヴォエ(訳者注 バッカス神をたたえる巫子らの叫び)がそこに復活して来るのである。すなわち次のようなものである。「おー....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あり、女詩人のブラウニング等も反対者の一人であった。その頃ホームという有名な男の巫子があったが、ファラデーは面会を断わった。理由は、時間つぶしだというのであった....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ゃべっているように思われる。 メフィストフェレス もう好い、好い。えらい巫子さん。 早く薬を持って来て、杯の縁まで 一ぱいに注いでくれ。 己の友達にはあ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「うれしい」 朱実とお甲と、今朝は、この母娘ばかりがはしゃいでいた。 出雲巫子の阿国の踊りは、近ごろ、町のうわさを風靡していた。 それを真似て、女歌舞伎....
私本太平記」より 著者:吉川英治
眼は仲のよい顔へ移った。 「八郎太、分ったよ」 「どう分った」 「あれや、建部の巫子にちがいないわ。巫子というものは、どこの巫子も色が白い。日蔭の花か、白狐みた....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いるらしく、フロイスの日本通信には「――自分たち一行が、社殿の長い歩廊を行くと、巫子という神に仕える女悪魔に出会った。彼女は子をつれて歩いていたが、子供はわれら....