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差詰
「差詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
差詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
高価に取引きされた。遠州S村T氏所蔵の文書にこんなのがある。 一、此度|申御年貢
差詰り、代々持来り候牛馬引捨の場所比木村勿論朝比奈村上十五日件 天保七申十二月....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
あらば、あの田原の額に畳の跡深々と付さし、恐惶謹言させて子爵には一目置た挨拶させ
差詰聟殿と大切がられべきを、四民同等の今日とて地下と雲上の等差口惜し、珠運を易く....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
存じませんから好加減に胡麻化し掛けたを問詰められ、流石の悪人も顔色が変って返答に
差詰りました。田舎者はこれを見ると喜びました。 田「誠に有難うございます、何てえ....
「お菜のない弁当」より 著者:本庄陸男
イムレコーダーは情容赦もなく遅刻の印しに赤い数字でがちゃりと捺す――そしてそれが
差詰め勘定日の金高にビンビンと響いて来る。 「……とんでもないことになったもんだ....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
ワラタを下りた客が一人あった。普段から信神深い人だった――か何うかは知らないが、
差詰め夢枕か何かで、神のお告げでもあったのだろう。実に運の好い人で、虫の知らせで....
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
んだそうですから仕方がありませんがね。妙な病気があればあったもんでゲス。癲癇なら
差詰め地球癲癇だったのでしょうが、そんなオボエは毛頭なかったんで……自分でも、お....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
て何にもならん。国賊という意味で昂奮のあまり殺したにしても酒の中へ毒を入れる役は
差詰め西木の娘さんだけだろうが、それもどうやら話がおかしい……といったような気が....
「名君忠之」より 著者:夢野久作
九州一円が引っくり返るような騒動になろうやら知れぬ。そうなったら島津の取潰し役は
差詰め肥後で、肥後の後詰は筑前じゃ。主君の御本心もそこに存する事必定じゃ。どっち....