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「巷談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巷談の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
大変だった。彼らは時を得たりと存分にハデにやりだしたからである。 その十八巷談社創立メデタシ/\のこと それから三週間とたたない時だった。妙光様の謎が世....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
たそうだ。してみると、私も陰ながらツナガリがあったのである。私はそのとき、前回の巷談のために、小田原競輪へ泊りがけで調査にでむいていて、留守であった。 この男....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いてきたから、今さら新天地を開拓するような興味が起らなかったのである。 今度の巷談に、熱海復興の様相をさぐれということで、熱海復興は糸川から、と叫んでいるぐら....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
家の創造能力などゝいうものは箱庭のようなものだ、と私がシミジミ嘆いたのは当然だ。巷談師安吾の想像力がタカの知れたものであるのは当然らしいが、ダ・ヴィンチにしたと....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
巷談の十二は「京の夢、大阪の夢」京都大阪をひやかしてスゴロクの上りにしようという....
巷談」より 著者:坂口安吾
「ヘタな小説が売れなくなって巷談師になったのか。お前の底は見えた。恥を知れ。 一共産党員」 安吾巷談その三....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
泊していたのである。この裏町の旅館街は檀先生もさすがに足跡いまだ到らざる魔境で、巷談師の怖れを知らぬ脚力には茫然たる御様子であった。 ★ ....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
かし、中谷先生という大権威に随伴、御説明をねがえるという又とない幸運を逃すような巷談師ではない。たちまち大勇猛心全身にみなぎり、七月の旅行を堅くお約束したのであ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の用語)である。映画は現代に於ける最大また有能の教育者ならんか。 あいにく私は巷談師らしくもなくオカマの宿を訪問した経験がないのは面目ないが、上野ジャングルを....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
に理性を失う善良な人に限って、山賊に大きくやられるものなんだね。 安吾巷談を受売りして千円の罰金をとられた話 謹啓、本当はこの手紙は坂口さんに読んで....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
おあげになるのです。たいした檀那《だんな》でございますよ」 泉鏡花さんの「辰巳巷談《たつみこうだん》」に出てくる沖津《おきつ》のような、江戸ッ子で歯ぎれのよい....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
日――あの辺り今日といえども四月から十一月まで蚊帳の縁は離れない。宇野信夫君の『巷談宵宮雨』では深川はずれの虎鰒《とらふぐ》の多十住居で、蚊の烈しさに六代目の破....
私本太平記」より 著者:吉川英治
わけなのだった。――それとまた、筆まめな良覚法師は、合戦以外の、いくつかの哀話や巷談をも書き忘れていなかった。 その戦後哀話の一つ。 ここに。 犬射ノ馬場....