巻上る[語句情報] »
巻上る
「巻上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
ら石之華表の西迄三隊に備え、旗馬印を竜粧に押立てていた。 殺気天を衝き、黒雲の
巻上るが如し、という概があった。 陽も上るに及んで、愈々合戦の開かれんとする時....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ガラガラガラ―― 積荷もボートも船員も一緒に空中へ舞いあがりました。つづいて
巻上る黒煙――船は火災を起して早くも沈みかけています。 大胆不敵の戦術によって....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
と四度半が手近な手函へ据る、歯科のほかでは知らなかった、椅子がぜんまいでギギイと
巻上る……といった勢。しゃぼんの泡は、糸七が吉原返りに緒をしめた雪の烏帽子ほどに....