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巻狩
「巻狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
」 「殺す? 誰が?……君をかね?」 「アハ、ハ、ハ、ハ、解りはしまいね?」 「
巻狩りをするのか、困るよ。」 「君はどう考えた?」 「何を?」 「万事休す、そし....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
そふえでわのかみ》の狩猟地《かりち》だった田万里は、殺生を好む出羽守のたびたびの
巻狩《まきが》りと、そのたびごとの徴発、一戸一人の助《す》け人足、荷にあまる苛斂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
武家屋敷の召使や附近の百姓らは総出で、狂犬のあとを追うべく、山や、林や、畑から、
巻狩《まきがり》のような陣立てをととのえたのは、それから長い後のことではありませ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
どは、三|度の食事を一|度にしてもよい位の熱心さでございました。『明日は大楠山の
巻狩りじゃ』などと布達が出ると、乗馬の手入れ、兵糧の準備、狩子の勢揃い、まるで戦....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
」 小川中佐がたくましい手で、※代さんの黒髪をそっとなでた。 「ええ、太平洋の
巻狩《まきがり》ね。」 ※代さんは、死のうと思っているんだけれど、敵弾が命中し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
和家の大床へ通ってきた。 そこは水を打ったよう。 名和又太郎長年をはじめ、腹
巻狩衣の一族は、一様にヒレ伏して、しばらく仰ぎ見もしない。 どこかの山桜が、朝....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
も称しているらしい。そこは白糸村の内で狩宿と呼ばれ、建久四年五月に源頼朝が富士の
巻狩を行った時に、旅館を構えた遺蹟であると伝えられている。『吾妻鏡』には神野の旅....