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「巻髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巻髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
に構えて、バットの煙を輪に吹いて見せた。するとお神さんが、慌てて襟元を繕って、櫛巻髪を撫で上げて敬意を払ったところを見ると、多分ソレ位の金持に見えたのであろう。....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
媛をくしに化けさせておしまいになりました。そして、そのくしをすぐにご自分のびんの巻髪におさしになって、足名椎と手名椎に向かっておっしゃいました。 「おまえたちは....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
で、実は細かい用意があるのに驚かされることがよくある。 瓜のおもしろ味は、蔓や巻髪を切離してはならない。最も力の籠っているのは、蔓と瓜の実とをつなぐ臍の柄で、....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
たくラザルスには無関心であり、彼もまたかれらに冷淡であったので、別にかれらの黒い巻髪を撫でてやろうともしなければ、無邪気な輝かしいかれらの眼を覗こうともしなかっ....
女坑主」より 著者:夢野久作
わ」 媚めかしい声でそういいながら眉香子未亡人が静々と込って来た。僅かの間に櫛巻髪を束髪に直して、素晴らしい金紗の訪問着の孔雀の裾模様を引ずりながら、丸々と縛....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
々にそう言う人垣を押しわけて四十恰好の婀娜っぽい女房が入って来た。眉の痕の青い櫛巻髪に黒繻子の腹合わせ帯。小紋まがいの裾を引擦った突かけ草履の脛も露わに、和尚と....