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「巽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ように銭金《ぜにかね》で追っ払いなぞは恐れ入ります」 そろそろ七兵衛の言い分が上《たつみあが》りになって、悪くとれば妙にこだわって、いよいよ悪く見えますから....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
も見えず、これなりに、やがて、逢魔が時になろうとする。 町屋の屋根に隠れつつ、に展けて海がある。その反対の、山裾の窪に当る、石段の左の端に、べたりと附着いて....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
。 外ではありません。それの革鞄の鍵を棄てた事です。私は、この、この窓から遥にの天に雪を銀線のごとく刺繍した、あの、遠山の頂を望んで投げたのです。……私は目....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
の頂を望んで、ほとんど無辺際に投げたのです、と言った。 ――汽車は赤城山をそのの窓に望んで、広漠たる原野の末を貫いていたのであった。―― 渠は電信技師であ....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
し安元三年四月二十八日かとよ、風烈しく吹きて静かならざりし夜、亥の時ばかり、都のより火出で来りて、乾に至る。はては朱雀門、大極殿、大学寮、民部省まで移りて、一....
怪しの者」より 著者:国枝史郎
にも見えず、百姓家さえ近所にはありませんでした。いやたった一軒だけ、数町はなれたの方角に、お屋敷が立っておりましたっけ。それも因縁づきのお屋敷が。……尾張様の....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
は黄金の礎を据える。……真南に流水真西に砂道。……高名栄誉に達するの姿だ。……坤に竹林家を守り、乾艮に岡山屋敷に備う。これ陰陽和合の証だ。……ひとつ間取りを見....
雪の宿り」より 著者:神西清
しに托せられます。それを懐にわたくしが相国寺の焼跡に立ったのは、翌る日のかれこれの刻でもございましたろうか。さしも京洛第一の輪奐の美を謳われました万年山相国の....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
坤という。中指の付け根ここは離だ。ええと、それから人差し指の付け根、ここを称してという。ところで大工の鉋ダコだが、必ずこの辺へ出来なければならない。しかるにお....
南国太平記」より 著者:直木三十五
食唄?」 「又――」 「でも、深川あたりの流し乞食の――」 「平、文句がよい――《たつみ》に見えたあの白雲は、雪か、煙か、オロシャ船、紅毛人のいうことにゃ、日....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
の頃からか、月に十日のお稽古を、こちらでもなされていたのでございます。何分にも、検番の指定なさったお師匠でございますので、お稽古人は、ほとんど全部、芸者衆でご....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
霊験記になる。他の犬士の物語と比べて人間味が著しく稀薄であるが、殊に京都の物語は風・於菟子の一節を除いては極めて空虚な少年武勇伝である。 本来『八犬伝』は百....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
出品(三等銅牌) 同 四十三年 「人形つかひ」新古美術品展出品(二等銀牌)「花」画会展出品(二等銀牌)「上苑賞秋」文展第四回出品(三等賞) 大正 二年 「化....
三枚続」より 著者:泉鏡花
頃より、ふた葉の頃より、枝を撓めず、振は直さず、我儘をさして甘やかした、千代田のに生抜きの気象もの。 随分派手を尽したのであるから、以前に較べてこの頃の不如....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
一人で世を渡る傾きがあります。それにあなたのお生れになった月日から見ますと、遊魂風《ゆうこんせんぷう》の卦に当ります。これは一時お身の上に変った事が起っても、....