市子[語句情報] »
市子
「市子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市子の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と梓《あずさ》の弓を持ち、片手に市女笠《いちめがさ》を持っているのを見て、それが
市子《いちこ》であることを半七らはすぐに覚った。
市子は梓の弓を鳴らして、生霊《い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
処分し来たったが、これも一々教部省へ具状すべき筋のものであるか。従来あった梓巫、
市子、祈祷、狐下げなぞの玉占、口よせ等は一切禁止せらるるか。寺住職の家族はその寺....
「縮図」より 著者:徳田秋声
くしたでね。」 小山の叔母さんというのは、母親が十三までかかっていた本家の娘の
市子のことであった。
市子はその時分|日蔭者の母親が羨ましがったほど幸福ではなく、....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
コフマンの「科学の学校」が、神近
市子の翻訳で実業之日本社から出版された。訳者からおくられた一冊を手提袋に入れてよ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
。又青年論(室伏、三木、岡、大森、森戸、私など)や恋愛論(岡邦雄、杉山平助、神近
市子など)も亦、そこから発生した。 三六年度に於ける単純な意味での思想界の動き....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の集った会へ出てね、実に感じ入って来ました、何と彼女たちは変ったでしょう。時雨、
市子、禎子、そんな連中は遊ばせ言葉になって社交声で、何か皆に負うたように(これは....
「落合町山川記」より 著者:林芙美子
の駅の前には辻山春子《つじやまはるこ》さんの旦那さんがお医者を開業されたし、神近
市子《かみちかいちこ》女史も落合には古くからケンザイだ。これで、なかなか女流作家....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
と親しくし、また在留の露西亜人で遊びに来るものが多かった。エロシェンコは初め神近
市子氏の紹介で来たが、彼は盲学校に学ぶために日本に来たところ、その後に起った本国....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
―といわれるほどの、何もかもの試練にさらされて来た人たちだろう―― 私は、神近
市子《かみちかいちこ》さんの横顔を眺め、舞踊家林きん子になった、日向《ひなた》さ....
「地上」より 著者:島田清次郎
のところに二つの桃われ髪が行儀よく並んで、顔は蒲団にかくれて見えないのは、米子と
市子の二人の赤襟の少女だった。米子は今年十四ではじめて赤襟になったのだが、「米ち....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
がロシアに行ってから、あまり作品を見せないことは、この一派を淋しくしている。神近
市子は、理論的|勧進元《かんじんもと》として、親切に後進を見ているようだ。 だ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
たる陰陽師の徒の如きは、土御門家の門人と号してかなりの尊敬を得ていたものである。
市子・梓神子の類に至っても、決して社会から馬鹿にされたものではなかった。したがっ....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
ない。唯研ではまだ何も方針が決してないからである。 岡氏の終始変らぬ論敵は神近
市子氏である。処が氏も実は亦唯研の会員であり、旧年度には幹事の一人でさえあった、....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
永郁介 秋沢修二 刈田新七 田中康夫 内山賢次 堀真琴 永田広志 山岸辰蔵 神近
市子 平田小六 皆川宗橘 丘英通 小倉金之助 小西栄治 辰巳経世 この第三回....