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市村羽左衛門
「市村羽左衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市村羽左衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も有名な浄土宗の寺で、猿若《さるわか》の中村勘三郎代々の墓があるせいか、ここには
市村羽左衛門とか瀬川菊之丞とかいったような名優の墓がたくさんありました。その隣り....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
思う。)百姓である。十代まえからの水呑百姓、だけである。 丹羽文雄、川端康成、
市村羽左衛門、そのほか。私には、かぜ一つひいてさえ気にかかる。 追記。本誌連載....
「老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
ら、だんだん旨めえ物がなくなっちまあ。こんなべら棒な話ってあるかい。」と、老優|
市村羽左衛門《いちむらうざえもん》が憤慨したのも、西欧の文人フランスが嘆いたこと....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
した。倫敦の英字日本新聞アサヒ・ブレテンにこう出ていた――。 巴里より来倫したる
市村羽左衛門氏夫妻は目下ピカデリイのパアク・レイン・ホテルに宿泊中。ちなみに近日....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
くれるので、私は寮生中でもまず懐の好い方であった。 芝居では中村座の座頭が以前
市村羽左衛門といった尾上菊五郎、立女形が坂東三津五郎、書出は忘れた。市村座の座頭....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
は悲しくも面白いものだ。その二十六年には、十二階に百美人の写真が出たのだ。あの、
市村羽左衛門《いちむらうざえもん》との情話で名高い、新橋の洗い髪のお妻が、髪結銭....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
るものになった。 歌舞妓芝居の役者には一体にそういうところがあるので、今の十五代
市村羽左衛門が本道に立派な芸を見せて来たのは、最近になってであるし、それまではた....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
阪より片岡我当上京して歌舞伎座に出勤。 ○この興行より市村家橘改名して、十五代目
市村羽左衛門となる。 ○近来、川上その他の新派劇は毎回大入りを占めて連戦連勝の勢....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
裏住居の気楽さに、半年ほどを夢のように過ごした。 二階の書斎の目隠しの向うに、
市村羽左衛門の家の庭があった。目隠しの隙間からのぞくと、市村が夜おそく芝居から帰....