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市民社会
「市民社会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市民社会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
には一見分裂のない云わば幸福な統一を楽しむことが出来る。対立は単に大学そのものと
市民社会との職業地位上の需要供給関係にだけ集中される。学術上の権威に就いては、大....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
的な特色で、之はヘーゲルの適切な言葉を借りれば、個人のアトミスティクである処の「
市民社会」の物の考え方の特徴だ。わが倫理学(ブルジョア倫理学)も亦、その一例に過....
「読書法」より 著者:戸坂潤
は、ヴァルガの年報を続けて翻訳出版していることは別として、ヴィットフォーゲルの『
市民社会史』其の他やダットの『ファシズム論』や、ポポフの日本に関する諸研究など読....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
、自然主義が文芸思潮として移入した明治時代の日本の「要らない肥料が多すぎ」「近代
市民社会は狭隘であった」中で自我を未だ自我の自覚として十分社会的に持ち得なかった....
「現代の主題」より 著者:宮本百合子
、一種独特な日本の心理過剰の現状ではないだろうか。 明治からの歴史に、私たちは
市民社会の経験をもたなかった。悲しい火花のような自由民権思想の短い閃きをもったま....
「木の芽だち」より 著者:宮本百合子
建的であり、身分の観念と結びついた官僚主義が横行していたかを語っているのである。
市民社会を土台としてそこから近代化した日本ではなかった、という一つの事実は、明治....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
の国語 日本の国語の悲劇は言葉の使い方の中に著しく封建制を残していることである。
市民社会を経てブルジョア文化を発展させた諸外国の言葉の使い方をもっては想像されな....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
ていたはずです。日本の近代の歴史には本当に自分の階級の力で封建権力にとりかわった
市民社会がなかったということ、第二次大戦でこのように破滅するまでの日本の歴史に、....
「科学論」より 著者:戸坂潤
て構わないのである。この高遠な哲理は処が、不思議なことには、現代の腐敗しつつある
市民社会の最も卑俗な「常識」や、「専門的」哲学者の思想に、甚だよく適合するのであ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
く逆だろう。学生生徒に対する学生生徒自身の、又大学乃至学校当局、又官憲による、又
市民社会そのものによる、教育統制は、今日有名な現象だ。学生生徒自身が教育統制をや....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
クスによれば社会は主に、アジア的、古代的(奴隷制度的)、封建的、近世資本主義的(
市民社会的)の四つの生産関係(乃至生産様式)の発展段階に分けられる(尤も最初の二....
「辞典」より 著者:戸坂潤
に之を発表し、又多数の冊子を出版した。その主なるものは「社会民主主義の宗教」、「
市民社会」、「国民経済」、「ハインリヒ・フォン・ジーベに対する公開状」、「無信仰....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
るに最も惨めな狭隘な偏見の奴隷をもってし、またただ自分がそれにより利益を得るので
市民社会の弊害を防衛するものなりとしている。更にまたこれを劃くに利益のために悟性....
「脱出と回帰」より 著者:中井正一
那芸」というのは、この首ふり三年が一生続く芸である。この言葉は、それが示すごとく
市民社会の娯楽の一つの典型的表現語である。清元、浄瑠璃を、落語にあるように、人に....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
2nd edit.
ゴドウィン氏がその全著を通じて陥っている大きな誤りは、
市民社会に存在するほとんどすべての罪悪及び窮乏を、人類の制度に帰していることであ....