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布直垂
「布直垂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
布直垂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、尻をすえているのである。 首輪は太縒の紅白の絹づな、銀のかざり鎖。わきには、
布直垂の犬飼が二人、主に仕えるごとく付添っていた。そしてここへ着くやいな、犬殿へ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
も前から、天王寺村|界隈に身をひそめていて、しばしば、ここに姿を見せたが、いつも
布直垂の凡装で、 「どこの田舎武士」 と、人もかえりみぬ風采を常としていた。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
見たような?」 と、思ったのである。 その男は、渋色の粽頭巾をかぶって、汚い
布直垂を職人結びに後ろでむすび、片膝たてて革胴の草摺を大きな動作で縫っていた。―....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
門からえんえんと出て行った。 みな盲人なのである。 もちろん、幾人かは狩衣や
布直垂の目あきもいて、何かと勘のわるい者の世話をして行くふうではあった。 いっ....