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帚木
「帚木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帚木の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ざわめき出し、そうして雑草が靡き出した。 新葉を芽まない雑木林は、その枝を空へ
帚木のように延ばし、それを左右に打ち振った。また常盤木の群木立は、去年のままの暗....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ろの願いとする神の住居にまで到り着いたが、あの木曾の名所図絵にもある園原の里の「
帚木」のように、彼の求めるものは追っても追っても遠くなるばかり。半生の間、たまり....
「源氏物語」より 著者:紫式部
しばらくは何も言わない。そして苦しそうに吐息《といき》をしてからまた女を恨んだ。
帚木《ははきぎ》の心を知らでその原の道にあやなくまどひぬるかな 今夜のこの心....
「源氏物語」より 著者:紫式部
お崩《かく》れになった翌年|常陸介《ひたちのすけ》になって任地へ下ったので、昔の
帚木《ははきぎ》もつれて行った。源氏が須磨《すま》へ引きこもった噂《うわさ》も、....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
した物語と言う意味で、昔から「源氏の物語」又は「ひかる源氏の物語」と言っていた。
帚木の巻のはじめに「光源氏、名のみこと/″\しう言ひけたれたまふ。……」と書かれ....