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帝都
「帝都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帝都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
の中に突如として起り、しかも白昼、所長の芳川博士が殺害されたというのであるから、
帝都は沸きかえるような騒ぎだった。その騒ぎの中に所内に臨時の調室が出来、僕たちは....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ではないかと、心配になるほどあとからあとへと、出征列車が繰りこんできたのだった。
帝都の辻々に貼り出される号外のビラは、次第に大きさを加え、鮮血で描いたような○○....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、ちっとも怪しかないよ。僕たちはこれでも私立探偵なんだよ。知っているでしょ、いま
帝都に名の高い覆面探偵の青竜王ていうのを。僕たちはその青竜王の右の小指なんだよ」....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
空襲都日記(一) はしがき 二週間ほど前より、
帝都もかねて覚悟していたとおり「空襲される都」とはなった。 米機B29の編隊は....
「火星兵団」より 著者:海野十三
を、……」
「何しろあのとおり、火星兵団さわぎをまきおこした本人のことですから、
帝都の治安取締上、そういう非常手段をとらないわけに、いかなかったのです」
「ああ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
――昭和×年三月、
帝都郊外の若きサラリーマンの家庭―― 「まあ、今日はお帰りが遅かったのネ」 「う....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
チの巨砲群、八十台にあまる重爆機隊、そういうものの狙の前に、一天万乗の君まします
帝都東京をはじめ、祖国の地を曝させてはたいへんである。一命のあらんかぎり、彼は飛....
「空襲警報」より 著者:海野十三
引きあける音がして、とたんにヒイヒイと獣が泣くような気味の悪い声が近づいて来た。
帝都は間近し 「助けて、た、たすけてえ」 と、ひどくしゃがれた声が……。 室....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
し」の文字が読めるから、これが銀座の入口であることが分るというまことに変り果てた
帝都の姿だった。 「お内儀さんは、上野までのせていってもらったら、いいのに……」....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
、そんな、物騒な沙汰ではない。 かかる折から、地方巡業の新劇団、女優を主とした
帝都の有名なる大一座が、この土地に七日間の興行して、全市の湧くがごとき人気を博し....
「暗号数字」より 著者:海野十三
いるではないか――。 “※x=□□□□□□=74□×?” “※ハ東京市銀座四丁目
帝都百貨店洋酒部ノ「スコッチ・ウィスキー」ノ広告裏面。赤キ上衣ヲ着タル人物ノ鼻ノ....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
く散在して、不税のまま放置されている『荒蕪地』なるものを民間に払下げる案をたて、
帝都復興院総裁後藤新平はそれによってお得意の大風呂敷を拡げ、「大東京計画」なるも....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
著である。 丁度同時代であった。徳富蘇峰は『将来之日本』を挈げて故山から上って
帝都の論壇に突入し、続いて『国民之友』を創刊して文名隆々天下を圧する勢いがあった....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
この夜、某の大臣が名状すべからざる侮辱を某の貴夫人に加えたという奇怪な風説が忽ち
帝都を騒がした。続いて新聞の三面子は仔細ありげな報道を伝えた。この夜、猿芝居が終....
「西航日録」より 著者:井上円了
ずめられ、秋雨蕭々のうちに横浜に着す。ときに拙作二首あり。 留別 力学多年在
帝都、始知碌碌読書愚、欲扶後進開文運、再上航西万里途。 (学問の修得につとめて多....