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師団司令部
「師団司令部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
師団司令部の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
退却命令がどうしても来なかった。大隊長はやや焦り気味で、伝令を続けざまに、後方の
師団司令部にやった。 すると、後方の、針葉樹の林に登った太陽が、濃い霧を透《す....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、声を張りあげて、電文を読んでいった。「昭和十×年五月十五日午後五時三十分。第四
師団司令部発第四〇二号。和歌山県|潮岬南方百キロの海上に駐在せる防空監視哨の報告....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
一 幼年学校は、東京に中央幼年学校というのがあって、そして当時の六個師団の各
師団司令部所在地に地方幼年学校というのがあった。中央は本科で地方は予科だ。ある師....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ように急いで身支度をした。S君のゆうべの話を再び考えるひまもなしに、僕たちは所属
師団司令部の所在地へ駈けて行った。老人は門前まで送って来て、あわただしく出て行く....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
頃では何よりも遠大な社会理論を有っているのだ。×××の前には何物もないのだと第四
師団司令部は考える。――大阪の警察部は併し「警官も帝国の警官だ」と云って譲らない....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、近いうちに見付かりそうです。富雄さんの本が着いて、ようございました。今、杭州の
師団司令部の経理部にいるそうで、危いことがなくて結構だけれども、戦地に於けるこう....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
き分けて出て来た。ふと見るとそれは向田大尉であった。佐山君はほとんど毎日のように
師団司令部に出入りするので、監理部の向田大尉の顔をよく見識っていた。 「今晩は…....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
、パノラマの場内では望遠鏡などを貸してそれで見せたのだから如何にも念入であった。
師団司令部の将校等の立っている向うの方に、火災の煙が上って天を焦がすところで、そ....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
き分けて出て来た。ふと見るとそれは向田大尉であった。佐山君はほとんど毎日のように
師団司令部に出入りするので、監理部の向田大尉の顔をよく見識っていた。 「今晩は…....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
出した夕暮に、内地から郵便物が到着したという通知があったので、わたしたちは急いで
師団司令部へうけ取りにゆくと、岡本宛の分として五、六通の郵書とひと束の新聞紙とを....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
れは明治二十五年の夏であった。軍人出身のS君はその当時見習士官として北の国の○○
師団司令部に勤務中で、しかも自分が当番の夜の出来事であるから決して誤謬はないと断....