師弟[語句情報] »
師弟
「師弟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
師弟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
が窺《うかが》える一首があるので紹介する。もっとも原作に多少の改削を加えたのは、
師弟の作法というより、読む人への意味の疏通《そつう》をより良くするために外ならな....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
匠さまの眼力の高く尊いのをいよいよ感嘆した。 しかしこれを察したのは千枝太郎の
師弟ばかりで、余人の眼にはこの秘密が映らなかった。高徳のひじりが物狂《ものぐる》....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
です。もっともその惚方――愛――はですな、兄妹のようか、従兄妹のようか、それとも
師弟のようか、主従のようか、小説のようか、伝奇のようか、そこは分りませんが、惚れ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
誨師にでたらめを言った。荒畑は抱月とはたった一度何かの会で会ったきりだった。勿論
師弟関係もなんにもない。 「ついちゃ、お願いがあるんですが。」 と荒畑はちょっ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
れるのが、いやなのらしい。
新田先生の心は、ちょっと重くなった。博士と自分とは
師弟の間がらであるのに、なぜ、こう博士はいやな顔をするのであろうか。
先生は、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
本にいくども行ったことがある。日本の海軍士官とも親交があるんだ。日英海軍は昔から
師弟関係にある。だからわしは、君を侮辱するつもりはない。しかしここはわしの支配す....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
あろう。ただこの一本の閾、一つの関所があればこそ、彼らは親子、兄弟、夫婦、朋友、
師弟、仇敵、各々相|識らざる者までも皆一団にかたまって、互に勧め合い互に牽制し合....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
た此頃、恩師を唯一人のたれ死も同然にさせたと有っては、磯貝竜次郎の一分が立たぬ。
師弟の間柄が宛如商売取引のように成ったのを、悉く不満に存じ居る折柄、是非先生の御....
「三人の師」より 著者:上村松園
り出そう送り出そうとされたところなど大器のところがあった。 当時一般の絵画界の
師弟関係というのは親子のようなもので、実に親しかった。 先生はよく鼻をくんくん....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
方を瞠めた。 「それではなにも、男女でなくてもいいのじゃございません? 友人なり
師弟なり、感情の素朴な性質の者同志なら」こうは答えたもののかの女は、青年の持ち出....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
が主人を先生と呼ぶようなものだ。もっとも一字の師恩、一飯の恩という事もあり、主従
師弟の厳ましかった時代だから、両者の関係が漸く疎隔して馬琴の盛名がオサオサ京伝を....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
るということは、いわば師匠をないがしろにしたことにもなるわけです。 一体今日の
師弟の関係からしてあまりに功利的に過ぎるというものです。社会的に名を成すために便....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
、後室が茶の湯生花の指南をするのであるから。 若き時はこれを戒むる色にありで、
師弟の間でもこの道はまた格別。花のごとく、玉のごとき顔に対して、初恋、忍恋、互思....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うちに、余りに身近く打ち融けてお互いに異性としての魅力もなくなり、兄妹のごとく、
師弟のごとく、母子のごとく、友達のごとく、感じて来るのに唖然として新婚の快い夢が....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
でありました。単行本にも同じようにしてありました。 景雲里生活の間に、北京から
師弟として同行しておった許広平女史と遂に結婚されたのです。そして間もなく子供が生....