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「師範代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

師範代の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くひいたものは、わき目もふらず一心不乱に弟|弟子《でし》たちへけいこをつけている師範代らしい一人です。しかも、これが他の門弟たちとは群を抜いて、腕もたしか、わざ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
らく番五郎めは奥で妾と一緒に暖まってでもいるんでしょう。あの右のガッチリした奴は師範代の等々力門太とかいう奴で、左のギロリとした野郎はたしかに一番弟子の吉田兵助....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
づき、その最後の第十七代|松平上野介忠敏こそは、幕末剣客中の尤物で、神田講武所の師範代を長らく勤め、かの清川八郎なぞと共に、新徴組を組織して、その副隊長に擬せら....
丹下左膳」より 著者:林不忘
上にあぐらをかいて、牛のような巨体をゆるがせているのは、思いきや、あの司馬道場の師範代、峰丹波《みねたんば》。 「ほんとうにむごたらしいけれど、敵味方とわかれて....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
ばまで来ている。 三すくみ 泉刑部というのが、留守の道場を預かって、師範代だった。 ちょうど一稽古終ったところで、面を外した頭から、湯上りのように....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
《ど》を音高く開けて、走り入って来たのは、大坂以来、一松斎につききりの一の弟子、師範代を勤める、門倉平馬《かどくらへいま》という、髪黒く眼大きく、面長《おもなが....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ただいま先生よりお話がござる。粛静《しゅくせい》に御着座あるよう……」 という師範代|各務房之丞《かがみふさのじょう》の胴間声《どうまごえ》に、一同、ガヤガヤ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
敷居に、いま、ぴたり手をついているのは、道中宰領《どうちゅうさいりょう》の柳生流師範代、安積玄心斎《あさかげんしんさい》、 「若! 若! 一大事|出来《しゅった....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
な刑事を信者に化けさせて放ちましてございます。この者は当年三十歳、手前方の道場に師範代をつとめましたる第一の高弟にござります」 「それでは頭がわるかろう。密偵と....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いたりしたが、その全員が当時十三のサチコの杖に突き伏せられ、噂をきいて他の道場の師範代程度の使い手が一手試合に出かけたこともあったが、サチコのくりだす杖の魔力に....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
客の名を得た者でござるが、法神流にはことごとく恐れ入り申した。特に大先生ならびに師範代の房吉先生の御二方は人か鬼かまた神か、まことにただ神業と申すほかはない。房....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
き締まるのを覚えるのだ。 国表|里見無念斎《さとみむねんさい》の道場において、師範代の遊佐銀二郎《ゆさぎんじろう》とともに無念流双璧とうたわれた篁守人、帰雁の....