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師表
「師表〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
師表の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
うな無鉄砲《むてっぽう》なものをつらまえて、生徒の模範《もはん》になれの、一校の
師表《しひょう》と仰《あお》がれなくてはいかんの、学問以外に個人の徳化を及《およ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の夫人サラーの功績を語る時には、毎《つね》にこの序文をもって、かの諸葛孔明の「出
師表《すいしのひょう》」に比するのである。古人は、「出
師表」を読んで泣かざる者は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
あらしめむことを期す」、それから、二、「吾等は至誠一貫職分を楽み身を以て範を示し
師表たるの本分を完うせむことを期す」ということに一決したのである。文相斎藤総理大....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
ったのだ――世人は改革者の人物を欽仰《きんこう》して、それらのことまで目標とし、
師表とした誤りである。ともあれ、前時代の余波をうけて、堅気な子女は深窓を出ず、几....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
午後の三時頃、ガフがこのマッキントン博士の診察室に現れて、来意を告げた後、例の医
師表を拡げて何人かの悪玉の個別評を聞き出そうとしていると、マッキントン博士は急に....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
滑稽な茶目な色合いが強かった。彼には自分とそっくりな仲間が三、四人いて、みな彼を
師表と仰いでいたが、その連中の先頭に立って、彼はあたりをのしあるき、四方数マイル....
「三国志」より 著者:吉川英治
あった。彼は、義を知る大将と、かねて知っていた玄徳は、 「おう足下は、荊州武人の
師表といわれる文聘ではないか。国難に当るや直ちに国を売り、兵難に及ぶやたちまち矛....
「三国志」より 著者:吉川英治
ゆる飽くなき貪慾、凡下だに恥ずる所業といわれても仕方がありますまい。ましてや人の
師表に立つ御方ではないか。将軍はどうお考えになりますか」 「…………」 理の当....
「三国志」より 著者:吉川英治
捧呈した。これなん孔明がふたたび悲壮なる第二次北伐の決意を披瀝したいわゆる「後出
師表」であった。 帝は、御案の上にひらいた。 表にいう。 (――漢と賊とは両....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
陸軍はドイツ陸軍に、その最も多くを学んだ。そしてドイツのモルトケ将軍は日本陸軍の
師表として仰がれるに至った。日本陸軍は未だにドイツ流の直訳を脱し切っていない。例....