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席上
「席上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
席上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ぼう》をかぶっていた。私はこの姿を一目見ると、すぐにそれが四五日前に、ある会合の
席上で紹介された本多子爵《ほんだししゃく》だと云う事に気がついた。が、近づきにな....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
|座を組織する立会人達の気分が、充分調和していてくれれば一層申分がない。交霊会の
席上に出現する燐光でさえもが、右にのぶる如き好条件の下にありては、青く冴え亘って....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
荒事といえば二代目の団十郎にこんな逸話がある。それは或る時座敷に招ばれて、その
席上で荒事を所望されたので、立上って座敷の柱をゆさゆさと揺ぶり、「これが荒事でご....
「風波」より 著者:井上紅梅
鎮に帰って来た。きょうは六尺の斑竹の煙管の外に一つのお碗を持って来た。彼は晩飯の
席上で九斤老太に向い、このお碗を城内で釘付けすると欠け口が大きいから銅釘が十六本....
「三人の師」より 著者:上村松園
荒っぽい教えかたをされたものである。 百年先生は私の師匠ではないが、両社合併の
席上でよくお会いし、いろいろと教わったものである。そのころ田能村直入だとか明治年....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
りに註文していられました。この間内から大倉男爵や横山大観さんなどの歓送迎会などの
席上で、京都でも一粒選りの美人を随分見る機会がありましたが、目が美しいとか生え際....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ニッカボッカー氏の手記より 上述の物語は、古いマンハットー市(訳註)の市会の
席上でわたしが聞いたのと、ほとんど全くおなじ言葉で述べたものである。この会には同....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
。 私が初めて山中に会つたのは、たしか『都新聞』の小林氏の主催にかかる茶話会の
席上であつた。時期はちようど山中がその出世作と目されている一連の作品を出していた....
「瘤」より 著者:犬田卯
業々しく見て廻って)、それでやはり日当を取るし、とうぜん、村長の出なければならぬ
席上へ代理に出ても日当(村長は他へ出張。)こういうことのほか、役場員自身がまた、....
「苦楽」より 著者:上村松園
り画と同じ意味において、楽しむということを第一の目標にしております。 謡の会の
席上などで、私が謡わねばならぬことになった時、
席上には、えらい先生方や先輩の上手....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
学には常に必ず多少の遊戯分子を伴うゆえに文学ではドウシテも死身になれない」と或る
席上で故人自ら明言したのがその有力なる理由の一つであろう。が、文学には果して常に....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
人々の、その月の作品が、それは大抵紙本でしたが、仮巻に貼られて陳列され、階下では
席上画が催されました。春などは円山も人で賑わいますが、この鈴木社中画会の看板をみ....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
は京都中の当時の絵描が毎月十一日に集まって、和やかに色んな話をしたものです。その
席上でも必ずお寺や町の好事家から昔の名画を参考品に七、八点出されるのが例になって....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
招き、日本料理をもって饗応せらる。余もその席に連なり、千里眼につきて卑見を述ぶ。
席上において、南極探検隊長白瀬中尉および開南丸船長に面会す。聞くところによれば、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
あった。 ドイツに赴く途中、シンガポールに上陸の際、国柱会の人々から歓迎された
席上に於て、私はシンガポールの戦略的重要性を強調し、英国はインドの不安を抑え、豪....