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席順
「席順〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
席順の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
策だ。 三年間まあ人並《ひとなみ》に勉強はしたが別段たちのいい方でもないから、
席順はいつでも下から勘定《かんじょう》する方が便利であった。しかし不思議なもので....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
う句が出て来たので、誰にも分らなくなった。だんだん聞いて見ると席序下算の便とは、
席順を上から勘定《かんじょう》しないで、下から計算する方が早分りだと云う意味であ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
が一ついつでもいいくらいなもので、あとはみな乙ぞろいだった。そして三分の一ほどの
席順にいた。 僕が一年から二年へ越える時に、虎公が高等小学を終えた。 虎公の....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
するわけで、そのほかに毎月一回の小試験があった。小試験の成績に因って、その都度に
席順が変るのであるが、それは其の月限りのもので、定期試験にはなんの影響もなく、優....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
い話で、みなさまがたの前で子細らしく申上げるようなことではないのでございますが、
席順が丁度わたくしの番に廻ってまいりましたので、ほんの申訳ばかりにお話をいたしま....
「不審庵」より 著者:太宰治
のである。いよいよ茶会の当日には、まず会主のお宅の玄関に於いて客たちが勢揃いして
席順などを定めるのであるが、つねに静粛を旨とし、大声で雑談をはじめたり、または傍....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いろの焼きがございますが、各大名の壺をあずかりました茶匠においては、禄高、城中の
席順に関係なく、壺の善悪《よしあし》によって、棚の順位を決めるのでござります。い....
「稲生播磨守」より 著者:林不忘
。まことに御名作で。 次ぎに家老矢沢の刀を観相し、同じく賞《ほ》める。それより
席順に諸士の刀を受けては、相を案ずる。 奎堂 ははあ、陸奥守包保《むつのかみ....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
で、引端折りの蕎麦きり色、草刈籠のきりだめから、へぎ盆に取って、上客からずらりと
席順に配って歩行いて、「くいなせえましょう。」と野良声を出したのを、何だとまあ思....
「地上」より 著者:島田清次郎
学校における自分の位置と深井とを比較した。深井は決して学問の出来る方でなかった。
席順も下の方であった。しかるに、と彼は考えた。自分は勉強の点数では級で三番だが、....
「作画について」より 著者:上村松園
す。 正に私の花ざかりとでも言うべき、華やかな結果を生んだのでした。 (授賞
席順) 金牌 大原の露 下村観山 銀牌 雪中放鶴 菱田春草 ....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
今度はわたしの番になった。
席順であるから致し方がない。しかし私には適当な材料の持ち合わせがないので、かつて....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
二人は陸軍と海軍の対立的な立場での主張をたがいに譲らないばかりか、司令官としての
席順にまでいい争った。ホワードは海軍卿であり、エセックスは伯爵である。どちらが高....
「法然行伝」より 著者:中里介山
勅定が頻《しき》りに降って辞するに由なくその勤めを行うことになった。 その時の
席順は正面の東西に席を設けて東の第一座が法然上人、西の第一座が後白河法皇、法然の....
「国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
外ないのであろうが、その間には有為の人物が多いのである。 国際会議に於て各国の
席順を決めるということは非常に重大な問題であって、外交史上にも
席順の上下を争い席....