帯紙[語句情報] »
帯紙
「帯紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帯紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「朝の風」より 著者:宮本百合子
る横丁を行くと、青々とした樒《しきび》の葉が何杯も手桶に入れてあって、線香の赤い
帯紙が妙なにぎわいを店頭に与えている花屋の角へ出た。そのつき当りは雑司ケ谷の墓地....
「罠を跳び越える女」より 著者:矢田津世子
。」 「桂子さんが慌ててるよ。チェッだ。」 「ハッハッハッハッ……」 笑い声が
帯紙を吹きとばす。 「……こんな恰好の青い瓶に入ってるの。」 利札を切りかけで....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
縞や点線が現われている。よくよく見ているとその中のある物は状袋のたばを束ねてある
帯紙らしかった。またある物は巻煙草の朝日の包紙の一片らしかった。マッチのペーパー....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
アメリカの評論家ストーン著「秘史朝鮮戦争」についてであります。 その本の表紙の
帯紙に、あなたは「朝鮮戦乱勃発のその日から、私は(何かかくされている)という疑惑....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
高麗丸の後甲板。 演者は誰ともわからぬ。 俗間に濶歩するお一二の学生帽に紅の
帯紙を貼りつけ、黒い髭をぴんと生やし、詰襟の黒服の右肩には緒縄か何かのまがいの金....