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「帰する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帰するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
る。だから向上心の弱い人には幸福はないということになる。宗教の問題も解決はそこに帰するのであろう、朝《あした》に道を聞いて夕べに死すとも可なりとは、よく其精神を....
性急な思想」より 著者:石川啄木
》百出《ひゃくしゅつ》するのであるが、これが原因を繹《たず》ねると、つまり二つに帰する。その一つは彼等が一時の状態を永久の傾向であると見ることであり、もう一つは....
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
鉄ともなりアルミニュームともなるんだ。だからすべての物質は、最後においては電荷に帰することができる。そうではないか。平面であろうと立体であろうと、走査《スキャン....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
だ。私の今のこの瞬間の誇りは、全力を挙げて何の躊躇もなく人間的であるということに帰する。私の所に悪魔だとか天使だとか、お前の頭の中で、こね上げた偶像を持って来て....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
オス(〔Tima:os〕)の中で、あるエジプトの僧侶が、天の洪水は一定の周期で再帰するものだと彼に話したと記している。 通例天地創造の行為は単に物質の整頓であ....
」より 著者:海野十三
い特別の原因がなくては起り得るものではない。――その原因を、わが研究室の宇宙線に帰することは、極めて自然であると思う。無論読者においても賛成せられることであろう....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
りほかにないとしてかえりみないようであるが、それはよく東洋哲学を研究せざるの罪に帰する。東洋哲学を研究して西洋哲学と比較対照して、そしていっそう進んだ哲学思想を....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
き、もしくは蛇憑きの類ならんといえりとぞ。これらの説、互いに多少の相違あれども、帰するところは、その女子になにものかが憑付して、この怪事をなさしむるものというに....
妖怪学」より 著者:井上円了
るものなり。すなわち、物理学、化学、天文、地質、生理、心理の原理原則にその原因を帰するをいう。 以上の三時代、これを概言すれば左の三条となるべし。 第一は、万....
迷信解」より 著者:井上円了
人は深く原因、事情をせんさくせずして、少しく奇怪に感ずることは、みなこれを狐狸に帰するために、偶然の出来事が誤り認められて狐狸談となることが多い。その一例は羽前....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
るにおおよそ三時期あり。すなわち、 第一は、万物各体の内に存する他体にその原因を帰すること 第二は、万物各体の外に存する天神にその原因を帰すること 第三は、天地....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
らず、宗教者不道徳なるときは、その人宗教者にあらざるのみ。なんぞ、その罪を宗教に帰するの理あらんや。 米国はヤソ教最も盛んなりと称す。しかして近年、毎日曜に寺....
革命の研究」より 著者:大杉栄
曽有のそしてまた不可能だった大胆さで行われた。人間社会のいろんな制度の起原を神に帰するようなことや、また奴隷制度を説明し永続させて行くことに使われたいわゆる「摂....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
独裁、警察国家を再来いたしまして、日本国民の民主的、平和的国家建設の努力は水泡に帰するということを知らなければならぬのであります。これわれらが不信任案に賛成せん....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
卑しみ漢民族国家衰微の原因となった。民国革命後も日本の明治維新の如く国民皆兵に復帰する事が出来ず、依然「好人不当兵」の思想に依る傭兵であり、十八世紀欧州の傭兵に....