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帰趣
「帰趣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰趣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
るに至っては、互に相遜らずと雖も、正学先生の詩は竟に是れ正学先生の詩にして、其の
帰趣を考うるに、毎に正々堂々の大道に合せんことを欲し、絶えて欹側詭※の言を為さず....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
う。 今のところ私は、すべての世人が科学系統の真美を理解して、そこに人生究極の
帰趣を認めなければならないのだと信ずるほどに徹底した科学者になり得ない不幸な懐疑....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
、セザンヌの絵のような境地に達しよう。」またこんな事もある。「トルストイは人生の
帰趣を決めてしまおうとした。そこに不自然があり無理がある。そこに芝居気が生ずる。....
「青年」より 著者:森鴎外
んな工合ですね。しかし僕はもうずっと先きの方まで読んでいますが、この脚本の全体の
帰趣というようなものには、どうも同情が出来ないのです。麺包と水とで生きていて、ク....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
を掲げたことがある。東山時代は足利時代の中軸であるからして、本篇とそれと、大体の
帰趣において重複を免れない。しかしながらかつて論じたのは東山時代を主として睨《に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
った。ツマリ人生のための文学というが、そもそも人生をどうしようというの乎。人生の
帰趣とか目的とかいうものが果してあるのだろう乎。安心とか信仰とかいうものが果して....
「民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
「玄」の美を私達は「渋さ」と云い慣わしてきました。美に様々な相があろうとも、その
帰趣は「渋さ」なのです。だがかかる最高な美、「渋さ」の美を工藝に求めようとする時....