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幇助
「幇助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幇助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
はついに、無辜《むこ》の人を殺しました。そうして閣下自身も、その悪《にく》む可き
幇助者《ほうじょしゃ》の一人になられたのでございます。
私は今日《こんにち》限....
「狂言の神」より 著者:太宰治
でこの人間だけを、この小柄の女性だけを尊敬している。私は、牢へいれられた。自殺|
幇助罪《ほうじょざい》という不思議の罪名であった。そのときの、入水の場所が、江の....
「人間失格」より 著者:太宰治
、その病院で発見せられ、これがたいへん自分に好都合な事になり、やがて自分が自殺|
幇助《ほうじょ》罪という罪名で病院から警察に連れて行かれましたが、警察では、自分....
「女の決闘」より 著者:太宰治
、)そうで無ければ、私は今すぐあなたを、未決檻に送るつもりでいたのですよ。殺人|
幇助《ほうじょ》という立派な罪名があります。 以上は、かの芸術家と、いやらしく....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
事は有るまいと信ずるからお打ち明け申すのです。其の間に若し秀子が逃亡すれば貴方が
幇助した者と認めますよ」
余「私は飽くまで其の嫌疑の無根な事を信じますもの、何....
「島原心中」より 著者:菊池寛
て、無理心中ではなかったか、また、たとえ合意の心中であったにしろ、男の方に自殺|
幇助の事実がなかったかを確かめるためだったのです。 二人が遺書を認めていること....
「鎖骨」より 著者:寺田寅彦
失う場合が多いように思われる。 医術というものは結局こういう造化の天然の医術の
幇助者の役目を勤めるものであるらしい。名医はすなわちもっとも優秀な造化の助手であ....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
官吏侮辱の二六新報の署名人、犬姦事件の万朝報署名人、恐喝取財の日出新聞記者、自殺
幇助(情死未遂)の少年、官文書偽造の中学校書記、教科書事件の師範学校長、同上高等....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
る研究題目を持った精神科学のものなのである。性急な世間は之を見て、技術家に対する
幇助が直接思想善導に役立つのかとさえ思うかも知れない。 さてわが国の技術家が持....
「ものの影」より 著者:豊島与志雄
覚えてるわけではなかった。 あれは、殺人ではない、と彼は感じた。また、彼は自殺
幇助を罪悪だとは認めなかったが、あれは自殺
幇助でさえもない、と彼は感じた。それな....
「紫の壜」より 著者:豊島与志雄
検察当局は私を、殺人罪もしくは自殺
幇助罪に問おうとしている。私は自白を強いられている。だが、身に覚えないことを告白....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
体または研究倶楽部の類には、各その専科に属する文庫を貸付し、もってその発達研究を
幇助す。目下、ニューヨークにある研究倶楽部にして、州立図書館より、絶えず、この種....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
て、 「それじゃアYが夫人の逢曳のお使いでもしたんですか?」というと、 「そんな
幇助罪ならマダ軽いが、不品行の対手の本人なんだ。」 「えッ?」と私はまるで狐に魅....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が、それ以外に何時かは俗吏の圏内を脱して自由の天地に※翔しようとする予ての志望が
幇助っていた。本と本と二葉亭は軍事であれ外交であれ、左に右く何であろうとも東亜の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ましい)。 資産家特に成金を寄附金の強制から解放し、彼らの全力を発明家の発見と
幇助に尽さしめる。国家の機関は発明の価値を判断して発明者には奨励金を与え、その援....