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「幕際〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幕際の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天守物語」より 著者:泉鏡花
を抜持ち、大入道を払い、懐剣に身を躱し、薙刀と丁と合わす。かくて一同を追込み、揚幕際に扇を揚げ、屹と天守を仰ぐ。 鐘の音。 夫人、従容として座に返る。図書、手探....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
土手の下は腐った枯蘆、干潟の体である。干潟の前方は、一面の本水で、それが花道の切幕際にまで続き、すべてが、先代右団次そっくりの演出であった。 伊右衛門 よしな....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
藻抜けて消えたようなシテの手に、も一度肩を敲いて、お悦が拾って来た扇を渡したのが幕際であった。 幕は消して取った。 同時に、少し横なぐれになるまで、身に振を....