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干し竿
「干し竿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干し竿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
りにそれを選り分けている。反物を入れる大きな戸棚も見える。 前の広庭には高い物
干し竿が幾列びにも順序よく並んでいて、朝から紺糸がずらりとそこに干しつらねられる....
「簔虫と蜘蛛」より 著者:寺田寅彦
の簔虫を駆除しておく必要を感じて来た。 たぶんだめだろうとは思ったが、試みに物
干し竿の長いのを持って来て、たたき落とし、はね落とそうとした。しかしやっぱり無効....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
し外にある七階建ての人家の屋根上になっていた。蒲団は斜めに置かれ、下部は二本の物
干し竿《ざお》に掛け、上部は二本の綱でつるしてあった。綱は屋根部屋の窓縁に打ち込....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
たらずいぶんかわいがるでしょうね、そうしてお子さんもたくさんできるわ。そうして物
干し竿におしめがにぎやかに並びますわ。青島さんは花田さんといっしょに会をやって、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
花ざかりだし、わしが生半可、風流を解する男だけに、干し場に困ったよ。お通さん、物
干し竿あるか」 お通は、顔を紅らめて、 「ま……沢庵さん、あなた、裸になってし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いだ、襦袢一枚で、洗濯物の下にほそい脛をかかえて、往来をながめていた。 時々、
干し竿の着物を手で触ってみる。陽が強いのですぐ乾きそうに思われたが、なかなか乾か....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ている河口の漁村。 だが、お通が今いる所は、漁師の家ではなく、そこらの松の枝や
干し竿に、かけ渡してある藍染の布を見ても直ぐ知れるように、飾磨染と世間でよぶ紺染....