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干乾し
「干乾し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干乾しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
したんだぞ。そんでてめえらは、干乾《ひぼ》しになってしまうところだったんだ。その
干乾しになってしまうのを、いったいだれが助けてやったと思ってんだ?」 「それじゃ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
りませぬ。とかくするうち無理算段した。金は無くなる、仕事は出来ない。やがて一家が
干乾しは眼の前。さても切なや、悲しや、辛らや……チャカポコチャカポコ……
▼あ....
「地上」より 著者:島田清次郎
れ! さっさと帰ってくれ!」 「何を言う※」 「大盗賊! 俺の親爺を乾鰮のように
干乾しにして殺した大盗人! この俺までを
干乾しにしようとするのかい! くそッ、そ....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
色々で、中にゃ立派な人も居るでしようけど――そんな事してたんじゃ一家五人たちまち
干乾し。それこそ、アラアの神さまよだわ。ふふ……ずいぶん失礼な生活だわよ。(上手....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
明日でもいいじゃないか」 「そうはゆかない。味噌もないし炭もない。この兼好さん、
干乾しになっちゃう」 「こないだの話の続きをしておくれよ。よう、よう」 「もう日....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
したい。子どもを背負って、台所なんぞしやがって、不景気な」 「だって、この子を、
干乾しにするわけにもゆくまい」 久助は、背なかで泣きぬくお燕をあやしながら、箸....