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干渉
「干渉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干渉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
したな。モンロー主義もその主張は初めのうちは、北米の独立諸州に対してヨーロッパの
干渉を拒むというだけのものであったのです。ところがその政策の内容は年と共にだんだ....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
そうかと云って、その人達の異様な鈍さを見るにつけても、またそこには、何か不思議な
干渉が、行われているのではないかとも考えられてくるのだ。事実、人間の精神生活を朽....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
非とも報復のいくさを起さなければならない。」 士官等の結論はみな、いわゆる三国
干渉の張本であるロシアに対する、この弔い合戦の要求であった。僕等はたぎるように血....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
から、距離の近い点や同じ建物の中で聴いていると、後から後からと引き続いて起る音に
干渉し合って、終いには、不愉快な噪音としか感ぜられなくなってしまうのだ。それを、....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
ーんと弾いてみた。蓄音機から出てくる音楽と、音叉から出る正しい振動数の音とが互に
干渉し合って、また別に第三の音――一|種異様な唸る音が聴えはじめたのであった。が....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
して来て、とうとうそれも破れて仕舞った此の老美人の悲運が他人の性愛生活にまで妙な
干渉を始めるようになっていた。 新吉は巴里の女に顎をつまゝれる事位いには慣れ切....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
不信用であった。したがって僕は、親類に本当に親切気があるなら、こんどなどは盛んな
干渉のあることと思っていた。
干渉のあるくらいなら僕等の我を棄てて、それらの人に多....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
はじめた。歌の先生としての資格を利用して、彼はその邸に足しげく訪れた。親の面倒な
干渉はとかく恋人たちの道のつまずきの石になるものだが、彼はそれで心配することは何....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
なるべきぞ。人を殺し財を散ずるがごときは眼前の禍に過ぎず。もしそれ真の禍は外国の
干渉にあり。これ勝伯の当時においてもっとも憂慮したる点にして、吾人はこれを当時の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ェンやビェリンスキーの自由思想に傾倒して意気|欝勃としていたから、一から十までが
干渉好きの親分肌の矢野次郎の実業|一天張の方針と相容れるはずはなかった。算盤玉か....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
は盛んに男女交際を鼓舞し、結婚の自由を主張し、男女の学生が自由に往来するを少しも
干渉しないのみならず、教師自身が率先して種々の名目の下に青年男女を会同し、自由に....
「西航日録」より 著者:井上円了
国を失いし第一の原因なり。英国がよくこれを統治し得るは、彼らの信教に関しては毫も
干渉せざるによる。また、インドが数千年前非常の進歩をなしたるにかかわらず、今日退....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
曜日に諸店を閉鎖せしめ、礼拝の時間には汽車の運転を中止するがごときは、いくぶんの
干渉ありといわざるべからず。各市街につきて検するに、寺院と医家と酒舗の比較的多き....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
をするということになっておりますから、一歩誤まれば、ここらから私はアメリカの内政
干渉がきはしないかという心配をもつものであります。いずれにいたしましても、われわ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
りに論争したのであるが、特にルーデンドルフは両戦略の定義につき曖昧である。政治の
干渉を排して無制限の潜水艇戦を強行したから殲滅戦略だと言うらしいが、我らの考えな....