干菜[語句情報] » 干菜

「干菜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

干菜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
。――旅のあわれを味わおうと、硝子張りの旅館一二軒を、わざと避けて、軒に山駕籠と干菜を釣るし、土間の竈で、割木の火を焚く、侘しそうな旅籠屋を烏のように覗き込み、....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
たので、関翁、余等夫妻、鶴子も新之助君の背から下りて、一同草の上に足投げ出し、梅干菜で握飯を食う。流れは見えぬが、斗満の川音は耳|爽に、川向うに当る牧場内の雑木....
三国志」より 著者:吉川英治
壇の莚へ運ばれてきた。 それから豚の仔を丸ごと油で煮たのや、山羊の吸物の鍋や、干菜を牛酪で煮つけた物だの、年数のかかった漬物だの――運ばれてくるごとに、三名は....
三国志」より 著者:吉川英治
て入りこんで行った。おそらく掠奪を始めたのだろう。やがて漬物甕や、飯櫃や、鶏や、干菜や漿塩壺など思い思いに抱えてきた。 けれど、火を焚いて、それらの食物を胃ぶ....