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干鱈
「干鱈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干鱈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
礼|躾方第一義に有るけれども、何にも御馳走をしない人に、たとい※が葱臭かろうが、
干鱈の繊維が挟っていそうであろうが、お楊枝を、と云うは無礼に当る。 そこで、止....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いて、まい晩、青い光を出す花火をもやしているのさ。わたしは紙をもっていないから、
干鱈のうえに、てがみをかいてあげよう。これをフィンランドの女のところへもっておい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
配って、彼のこぼした御飯粒を拾ってやっては、それを自分の口に入れた。 お副食は
干鱈と昆布の煮〆だったが、お浜はそれには箸をつけないで沢庵ばかりかじっていた。そ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
い切先の一所を、ギラギラ月光に光らせた抜身を、いまだにしっかり握っている主税が、
干鱈のように仆れているばかりであった。 時がだんだんに経って行った。 やがて....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
雑なるものを求めんか、 鶯や柳のうしろ藪《やぶ》の前 つゝじ活《い》けて其陰に
干鱈《ひだら》さく女 隠れ家《が》や月と菊とに田三反 等の数句に過ぎざるべし。....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
鱈 (米国産) 五三・五八 二一・四二 〇・三四 一・六二
干鱈《ひたら》 (欧洲産) 一七・〇二 七三・五五 〇・七〇 ....