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平均的
「平均的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平均的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
意識統一の統覚のようなものを人一倍敏活に有っているということだが、従って必ずしも
平均的な凡庸な理解という意味での常識に終始しているというのではない。もしそうなら....
「読書法」より 著者:戸坂潤
が出来なくなる。かくて農民なら農民の層の内部に於ける本質的な層的差別を無視した「
平均的」農民の如き無意味な観念が生じる。農民層の内部に於ける推移変化も之では理解....
「科学論」より 著者:戸坂潤
非常識になるということもなくはない。――で、常識は普通考えられているように、何か
平均的(現実的=時事的、時局的)な、総合のことでなくてはなるまい。 それ故こう....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
間接にではあるが併し確実に、彼等技術家の生活を他のどのような職業人よりも高度に又
平均的に保証して呉れているから、事実上技術家の生活が今日比較的にあれ程の安定を得....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
こうした日々の日常生活にその根を有っていたジャーナリズムは、普通世間の人々の
平均的な知識・日常的知識と考えられる精神能力によって運ばれる。人々はこの能力を無....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
うすれば問題は大量観察し(同時的に又時間的に)、或る相当な回数・個数に至ってその
平均的分布を求め、そして初めて大量観察を結果するのが、本当の統計方法としての大量....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
・が注目の焦点に持ち出された。そこを今注目しなければならない。
今日のわが国の
平均的な文化水準から云うと、芸術の内でも一等一般的に興味を持たれているものは、云....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
に於ては、ましてそうなのだ。 尤もここで一般読者とか大衆とか云っても、社会人の
平均的な水準のことではない。夫は最も常識に富んだ読者は大衆を、標準にして云ってい....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
の向かない時に、それに対する全くの弁解のために、他のもっと気の向く、従ってもっと
平均的な一般的な這入り易くて責任の軽い何等かの労働を選択する、ということが、暇つ....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
実際の光はやはり複雑多様な要素の集団であって光の強度というような概念も多くはただ
平均的の意味を有つのみである。 しかし人間が超顕微鏡的の眼を有っていない以上は....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
で高校一年生のチームをつくっても、それでもう相当なものだ。いつでも平均して強い。
平均的なのがいつでもそろっている。つまりドングリ名人の十人十五人に事欠くことがな....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
てるべき余力が生じて来ぬ。またそれを強いて企てるべき必要もない。一ヶ年を通じて、
平均的に売上げを増すように努めるのが、商店経営の根本問題であって、一時的に、変態....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
換価値は相対的事実であり、稀少性は絶対的事実である。個人的稀少性しか存在しない。
平均的稀少性。一〇二 二商品の相対的価格の変動。変動の四原因。これらの原因を証明....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
良識・のことでなければならず、人間的な教養のことでもなくてはならぬ。決してただの
平均的な素人学問のことや何かではない。 だがこの点については、私は機会あるごと....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
てその党員は、特別に党内の特定部署を代表する者でない限り、常に一介の市民としての
平均的な資格を、党内外に於て保持し得るものであることを、私は信じる。一介の党員で....