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平家物語
「平家物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平家物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
そこで「謡いもの」を韻文と言う意味なら、日本にも一種の韻文学が有るわけだ。例えば
平家物語等がそうであって、これ等はその内容上から、西洋の叙事詩と類属さるべき文学....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
大きな欅並木《けやきなみき》の下で、一休みした時に、さすがの茂太郎も、弁信法師の
平家物語なるものに、そぞろ哀れを催してしまいました。 ところが、弁信法師はそれ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
願う時、父は胃癌に罹っている。 何々の職人は広い東京にたった一人、京都に一人、
平家物語りを語り得るものは名古屋に一人、芸妓は富田屋、花魁は島原、油絵描きはパリ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
願う時、父は胃癌に罹っている。 何々の職人は広い東京にたった一人、京都に一人、
平家物語りを語り得るものは名古屋に一人、芸妓は富田屋、花魁は島原、油絵描きはパリ....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
も治承元年にもあって、東大寺に災してまた巨鐘を落した。 元暦二年七月の地震は「
平家物語」に「せきけんの内、白川の辺、六せう寺皆破れくづる、九重の塔も、上六重を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、ホ、坊ちゃん、あなたはよくわたくしを御存じでしたね」 「お母さん、あの、ほら、
平家物語のはじめの方にある――」 「ああ」 と賢母も、はじめてうなずきました。そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
……十善の戒行《かいぎょう》を修《しゅ》した報いが、今生において天子の位に登ると
平家物語から教えられました、『十善天子の御果報申すもなかなかおろかなり』と平家|....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ているが、その容貌はつやつやしい。机に向って写すは経文かと見ると、そうではなく、
平家物語の校合《きょうごう》をしているのであります。 「文治元年|九月《ながつ....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
…ファーブルやダーウィンなどの著書……重にロシアの小説の飜訳書……和装の古ぼけた
平家物語……それからいろんなこまこましたもの。昌作はそれらをぼんやり眺めたが、い....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
行といえばすぐに私は宇治川の先陣あらそいでおなじみの梶原源太景季を想い出す。 「
平家物語」に出てくる人間の数はおびただしいものであるが、それらの全体をつうじてこ....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
和みて、無為なるべく奏しけり。 これは幕府の吏員を夷といえるなり。 長門本『
平家物語』に、 義盛が申しけるは、如何に和殿は何処へとてましますぞ、屋島の城は....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
月花」の浄瑠璃であった。雪は在来の布晒しで、別に変わったこともなかったが、月は『
平家物語』の仲国、花は謡曲の「高野物狂」で、いずれも桜痴居士の新作である。仲国は....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
(賤)の者まで、形の如く連れたり。 山槐記治承三年六月廿二日条に、 水手称之、
平家物語に、 中間男が首にかけさせたる皮袋より取り出して、…… などいう御中間....
「一人の無名作家」より 著者:中谷宇吉郎
文がある。 七、八年前、北国の方の同人雑誌を送って来たことがあるが、その中の『
平家物語《へいけものがたり》』に主題をとった小説が、印象に残っている。「今はその....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
々教訓しけり。 とあって、その放免が文覚に賄賂を請求したことまでが書いてある。「
平家物語」には同じ事を、 、加様の事に付てこそ、自らの依怙も候へ。 とあるが、い....