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「平家琵琶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平家琵琶の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》き鳴らして江戸の市中をめぐります。清澄にいる時分、上方から来た老僧から、弁信は平家琵琶を教えてもらいました。 「祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》の鐘の声、諸行無....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に一杯の飯を食べ終った時、どこかでビーンと絃《いと》の鳴る音がしました。まさしく平家琵琶の調子でありましたから、兵馬は、はて、この寺にはまだ琵琶法師がいるのだな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
旅を重ねて参りましたものでございますが、ごらんの通り、旅路のかせぎと致しまして、平家琵琶の真似事を、ホンの少しばかりつとめますもの故に、この近江の国の竹生島は浅....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て参りまして、ほかに稼業《かぎょう》もございませんから、少しばかり習い覚えました平家琵琶を語って、門附《かどづ》けを致しておりますのでございます。ごらん下さい、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、横琵琶というものでございます。どうして私がそれを知っているかと申しますと、私は平家琵琶を少しばかり心得ているのでございます。御承知の通り琵琶にもいろいろござい....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ものにまで変ってきた。そして更に、どしどし新しい体が生れようとしているのである。平家琵琶や宴曲・謡曲・浄瑠璃・長唄・浪曲などのような、語り物風なのや、謡い物にし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
って、それもつい先月頃からのことである。 ときどき、羅刹谷の奥まったところで、平家琵琶のかなでを独りほしいままにして、都の焦土も、千早金剛のあらしも、いや春闌....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
後年、明石に住んで“明石ノ検校”といわれ、後醍醐、光厳、後村上、光明の諸帝も彼の平家琵琶を愛された。盲目の彼一人には、南北朝の別もなくまた暗黒期もなかったのだ。....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ているところだ。 へんなもので、古典で読むと、それがそう、おかしくない。わけて平家琵琶などで原文のまま“――あな夥しの源氏の陣の遠火の多さよ、げにも野も、山も....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
として日本の俗曲を演奏することになっていたので、いろいろのそういうもの、たまには平家琵琶などをさえきくことができた。宮内省の楽部の雅楽の演奏、九段の能楽堂で演ぜ....